約 596,424 件
https://w.atwiki.jp/jyugoya/pages/1085.html
儀式魔術/アプローの涙/1日目 目次 前へ 次へ 関連語句リスト1 2006年12月03日、リブログ名が「アプローの涙」に変更される。 ブログ名 アプローの涙 ブログ紹介 ”あの暗闇を抜けましょう。”――――白いイシル ”右、砲戦用意!”――――八重咲桜子 ”これよりゲームを開始する。”――――芝村裕吏 はじめに更新 さいしょのステージ(レベル:簡単)更新儀式魔術/アプローの涙/さいしょのステージ 突然ですが奇襲です。 最初のステージはオープニングセレモニーの場所を選ぶものです。 締め切りは2006年12月3日、午前2時までとします。 無名世界観内の登場させたい場所、作品、あるいは登場人物を書いてみてください。 なんとなく多いところ2つくらいから、オープニングセレモニーがはじまります。 1日目(朝) ガンパレード・オーケストラ(緑)コース更新 アプローの涙・オープニング・セレモニー更新 1日目(昼) 大絢爛舞踏祭コース更新 ネクストステージ 1203(1)更新儀式魔術/アプローの涙/ネクストステージ1203(1) 大絢爛舞踏祭コース 制限時間、24時まで。 キュベルネスとグラムのイラスト募集。(お倉だし、可)投稿はCWTGのイラスト投稿ページよりどうぞ。 ちなみに、採用されたものはこちらに転載します。あらかじめご了承ください。 (知らない人説明用) アイドレスコース 制限時間13時まで アイドレスの使い手をなんというか、答えなさい。 式神のウルトラオタクでないと分からんかも。 ガンパレード・オーケストラ(緑)コース (今回はお休みです) 注意:なお、式神の投票も多かったのでちゃんと文章書くので落胆しないこと。ついでに 注意:ヤガミの件について心変わりしたらご連絡ください(笑)その間はAマホコーナーでヤガミをご覧ください。 Aのネットラジオにて芝村さんゲスト出演。質疑応答が行われる。2006年12月3日の質疑応答 その1 2006年12月3日の質疑応答 その2 1日目(夜) 式神の城コース更新 ネクストステージ 1203(2)更新儀式魔術/アプローの涙/ネクストステージ1203(2) レムーリアコース 制限時間、なし 小助救出のためのイラストページで祈念投稿が100を越えたらコース出現します。 (人気投票だとファン少ないから苦戦している様子なんで) ちなみに、採用されたイラストのうち一点はこちらに転載します。あらかじめご了承ください。 (知らない人説明用) ガンパレード・オーケストラ(青)コース 制限時間4日時まで 青の章のプレイレポートを30、投稿してください。800文字程度で。(長くてもちゃんと読みます) 投稿はCTWGの総合質疑応答版にどうぞ。 ガンパレード・マーチコース 制限時間4日12時まで 登場して欲しいガンパレード・マーチキャラ二人を、この記事のコメントの形で書き込んでね。 ネクストステージ、ではない 突然ですが、お手伝い募集です。 前回のゲームからつきあっているコアなみなさんのお手伝いを熱烈歓迎しております。 1.まだ出てないゲームのキャラの解説をお願いするのは心苦しいですが、前作を遊んだだけで、だれ、この人?と思われている方に、キュベルネスとグラムの説明をそれぞれ200文字くらいでお願いしたいと考えています。 2.式神シリーズを読んでない人のために1、2、3作目+小説あたりを組み込んだ要約を募集します。海法さん1000文字くらいでやってくれない?(いや、べつの人でもいいですが(笑)) 3.アイドレスのわんわん帝國とにゃんにゃん共和国の旗をデザインしてください。 (これらはゲームで使います。転載されまくるんでよろしく) 投稿はCTWGへどうぞ 戻る→儀式魔術/アプローの涙
https://w.atwiki.jp/jyugoya/pages/624.html
儀式魔術/シード権リスト 儀式魔術/シード権リストリスト白いオーケストラ カウンターアタック 索引作成 質疑応答など 儀式魔術でシード権を得た人のリストと関連質疑応答。 リスト 白いオーケストラ 白いオーケストラでのシード権。 下記のもの、武功抜群により表敬し、次回の儀式魔術における参加シード権を認める。 また戦力評価を2倍として判定する。 (恩典広報) ミサ ながみゆきと 高渡 黒埼 紘 メビウス 十五夜 一匹ペンギン S43 鷹院碧葵 梅雪 ke! 南部恭介(後に改名) 士希 外典 イヌヒト・ミズノエ sarukey manaly え~ 琢磨 わびすけ 海清 mofoids ましみ 松本ゆりえ だご Shunki 狂志郎 27名。 「エースのため恩典なし」な方々: 沙崎絢市 小太刀右京 加納 ここまでで30名。 カウンターアタック カウンターアタックでのシード権。 ▼恩典は小隊単位に与えられます。小隊員全員が恩典対象になり、チームごと緑のオーケストラで優先参加権が入ります。 (作戦名カウンターアタック 参加要綱(改定3)) カウンターアタック作戦昼の部 恩典表 夜の部は現在未発表。 索引作成 Aの魔法陣ルールブックの索引作成に協力した方々。今のところターニ帰還のみ。 参加人員 オンセ部門チャット50人ほど(索引作成のお手伝いをしていただいた方+白オケシード権保有者中心) 掲示板部門200人以上(最大400人以上)参加条件なし ( 小儀式魔術 ターニの帰還 参加要綱) エースのためゲーム参加権利なし: クレール 招待ゲーム権利者リスト: ハンドル 一次 二次 三次 まさひろ No.23034 飛翔 No.23035 神室想真 No.23036 No.23065 No.23080 GENZ No.23037 No.23046 No.23050 muI No.23038 No.23108 ユーラ No.23039 No.23067 玄霧 No.23040 No.23105 No.23120 ○ 葛野 No.23042 No.23062 ストレイ No.23043 No.23063 睦月 No.23044 No.23114 水式 No.23045 No.23070 堂島 No.23047 No.23072 八軒 No.23048 船橋 No.23049 高渡 No.23052 No.23077 青狸 No.23053 No.23073 え~ No.23055 No.23071 詩歌 No.23057 ○ akiharu No.23059 No.23075 HARU No.23061 タカ No.23064 No.23076 No.23083 戒 No.23068 No.23078 YOT No.23074 No.23112 川原雅 No.23079 No.23111 庄津K太 No.23082 影法師 No.23086 芒 No.23106 No.23118 さくらつかさ No.23110 しらいし裕 No.23116 tera No.23121 浮椎吾 ○ ぷーとら ○ まだら牛 ○ GS ○ よんた ○ とよたろう ○ きみこ ○ 37名。 質疑応答など 白オケのシード権: 高渡 > 芝村さん。白オケの恩典 次回儀式魔術シード権というのはまだ有効なのでしょうか?TTで根源力1000いただけたのですがそれとは別ですか? (6/2-15 18 05) 芝村 > シードは有効です。 (6/2-15 32 58) 戻る→儀式魔術
https://w.atwiki.jp/mshoolmatome/pages/244.html
「で、人の過去を話し出したりしてどうしたんだい。 昔話をしたいわけじゃあないんだろう?」 「我輩の真似をするな気持ち悪い。なぁに、少し貴様に相談があってな」 「相談?キミが俺に相談なんて珍しい。いいさ、聞いてあげようじゃないか」 「スカーレットよ。貴様、我輩たちと共に来ないか?」 「……なんだって?」 シアンの口から出た言葉は意外な言葉だった。 基本的に彼は他人を見下すような男だ。 特に彼は自分を非常に嫌っていた。 そんな彼がスカウト?信じられない。 疑問を抱くスカーレットへとシアンが再び声を掛けた。 「なぁに、本当は貴様らの誰でも良かったんだ。 だがノーカラーの奴は人の下につく男ではない。 ラピスの奴も同様。あの女は手に負えん。 インディゴ。あやつはどうも好かん。 そしてヴァイオレット。あれは論外だ。ガキはいらん。 こうして吟味した結果、貴様が残ったというわけだ」 「俺はスーパーの半額弁当かよ……。そんな失礼な奴とは一緒にはいられないね。 それに俺がそっちにいったら、ラピスの敵になるってことになる。 彼女は、彼女だけは敵には回したくない。いろんな意味でね」 それだけ言うと、スカーレットはニッと爽やかに笑った。 シアンは納得したような、案の定かと悟ったような、そんな顔をした。 「ふむ、やはりそうか。断られると思っていたよスカーレット。 ならば交渉決裂だ。我輩たちは敵同士、戦わねばならんようだ」 「そのようだね。キミと戦うのは久しぶりだな。申し訳ないけれど、ここは勝たせてもらうよ」 「いいや、負けるよ、貴様は。我輩たちヴァルハラ師団の手によってな」 「言うねぇ“クリムゾンサイズ”!」 スカーレットの手のひらから血があふれ出す。 そのまま手を強く握ると、血液が細長く形を成していく。 血液はそのまま固まり、真紅の鎌を作り出した。 両手で鎌を構え、シアンと向かい合う。 「貴様とやりあうのは久々だな。いいだろう、その刃、我輩に届かせてみせろ」 真っ白なスーツの懐から、これまた真っ白な手袋を取り出した。 清潔感溢れるそれを手にはめると2,3度指を閉じたり開いたりする。 手首を曲げ、首を軽く動かし、地面をつま先でトントンと叩く。 戦いの準備は整った。互いに視線をぶつけ合う。 甲板を、一陣の海風が撫でた。 「やああああっ!!」 甲板を蹴り、スカーレットが駆けた。 体勢をできるだけ低くして一気に走りこむ。 鎌を下から上へと力任せに振り上げる。 シアンはそれを紙一重のところで横に避けてかわす。 反撃するべくシアンが手を伸ばそうとすると、突然突風が吹き荒れた。 突風によって強制的に二人の距離は引き離された。 「ほう、風か。今度は何の能力を使った?」 「さぁてね。当ててごらんよ」 「シルフの類か?いや、違うな、もっと凶悪なやつだ。これは……」 「ほうらもう一回!」 今度は鎌を横薙ぎに振るった。 先ほどと同じように突風が吹き荒れる。 両腕を風から自らの身を守るように構える。 強風が一瞬にしてシアンの周囲を駆け抜ける。 すると白衣の何箇所かに裂け目が入った。 「この風……そうか、その鎌はカマイタチの鎌か」 「大正解さ。さてさてお次は避けられるかな」 「なに、タネが分かれば容易いものだ。貴様に一撃叩き込んでやろう」 「やって、みなよっ!!」 再び鎌を構えて、大きく振るった。 しかしシアンはまったく怯むことなく、風の中を走り抜ける。 全身の至る場所に傷を負いながらもスカーレットまで迫った。 拳を強く握り、強く踏み込み、全身全霊で拳を振るった。 鎌を目の前で横にして構えて拳を防御する。 拳と鎌がぶつかり合うと、凄まじい衝撃波が発生した。 そして一方的に、スカーレットが吹っ飛ばされた。 地面に叩きつけられると同時に鎌が元の血液へと戻った。 「うごおっ!!」 「鎌越しではあるが、まずは宣言どおり一撃だ」 拳を振りぬいた状態で、シアンは不気味に笑った。 参謀、となると普通は知能派のイメージがあるだろう。 運動など全く出来ない。戦いなど持ってのほか。 しかしそれは先入観による勝手なイメージであり、誤りだ。 彼にとって頭を使うことは数ある特技の中のひとつにしか過ぎない。 彼の本質は、自らの肉体で戦う、武闘派なのだ。 「げほっげほっ……。いやいや、そういうキミだって切り傷だらけじゃないか」 「ほざけ。この程度は傷にもならんよ」 「言うねぇ。流石はラピスの師匠だ」 「師匠になった覚えなどない。奴が勝手に我輩の技を盗んだのだ。 あの小娘、我輩の我流武術を盗みよってからに。盗人猛々しいとはこのことだ」 忌々しそうに、唇を噛み締めて毒を吐く。 自分が苦労して編み出した技をあっさりと会得され、我が物顔で使われている。 それならばその怒りも頷けることかもしれない。 だがスカーレットはその怒りを静めるように語りかける。 「それが彼女の性分だから仕方ないさ。諦めるんだね。 それにただ盗むだけじゃなく、上手く扱いきれるのは彼女の才能だろう?」 「えらくあの小娘の肩を持つな。やはり貴様あの女に惚れているのか?」 「ああ勿論。大好きさ」 恥ずかしがる様子など微塵も無く、自身を持ってそう宣言する。 その姿には一切の迷いも、躊躇いもない。 それは自分を信じきっていることの現われだ。 「たとえ一方的な片思いだろうと構わない。 たとえ振り向いてくれなくても構わない。 彼女にずっと好きな人がいても構わない。 ラピスのためならば、たとえ死んだって構わない。 それが俺の最も俺らしい生き方だと思ってる」 「……ふん。愛情など実にくだらんものだ。 いいだろう、そんなに死にたいのならばすぐに殺してくれよう。 ところで貴様、即効性の毒と、遅効性の毒、どっちが好みだ?」 「どっちも嫌いだね。ついでに言うとキミのことも大嫌いだ」 「ふっ、そうか。ならば致死性の猛毒で、死なない程度に殺してやろう……!」 シアンはそう言って酷く不気味な笑みを浮かべた。 それはまるで、毒蛇が獲物の蛙を見つけたかのようだった。 「“ディープキラー”」 「“ヴァーミリオンアームズ”!」 ゴポッと音を立てて、シアンの手から毒々しい色の液体があふれ出す。 みるみるうちに真っ白な手袋はその液体で毒々しく染められた。 対するスカーレットも腕から血液を噴出し、その腕に纏わせた。 血液の腕は肩のあたりから枝分かれしており、さらに二本ずつ、計六本の腕となる。 「その姿、まさしく化物だな。実に気味が悪い」 「キミを殴るためだったら化物だろうが人外だろうが、なんだってなってやるさ」 「その威勢がしばらく続けばいいがな」 先に動いたのはシアンだった。 すぐさまスカーレットも反応して、六本の腕を伸ばす。 器用に最小限の動きで迫る腕を避けていく。 凄まじいスピードで一気に間合いを詰めると、拳を突き出した。 しかしその腕は振りかぶった時点で動きを止めていた。 シアンに右腕にスカーレットの血の腕が絡みついていたのだ。 その隙をみて、スカーレットが残りの拳をシアンへと叩き込む。 左腕と脚を駆使して無理矢理防御をする。が、喰らうものは喰らってしまう。 すぐさま腰のベルトから高周波振動ナイフを取り出し、血の腕を切り裂く。 スカーレットの拘束から自由になり、後ろ跳びに距離を取る。 ちなみに切り裂かれた血の腕はすぐに再生した。 「くく……今のは効いたぞ。やるではないか、スカーレット」 「まーね。でもキミだってこれで終わりじゃないだろう?」 「ああ当たり前だ。うぷっ…………ごぼおおおおお!!」 「うわああっ!?」 何が起きたのか、突然シアンが吐いた。 しかし口から出てきたのは吐瀉物ではなかった。 それはダチョウの卵ほどもある、紫色の妙な物体。 次から次へと出てくるそれは計四個も吐き出された。 「…………なんだい?それ」 「くくく、すぐに分かるさ。さあ目覚めろ“ヴェノムローチ”……!」 「ええっ!ちょ、それは!嘘だろやめて!!」 吐き出された物体がひび割れ、中からある生物が這い出してくる。 それは恐竜が生きていた時代から存在する、生きた化石。 そして人類の永遠の敵ともいえる、忌むべき怨敵。 その動きはすばしっこく、人の目で捉えることは難しい。 油を塗ったように光るその体躯は見るもの全てを恐怖させる。 好むのは暗く、ジメジメとした、狭い場所。 もはやその生物が何かは言うまでもないだろう。 「ご、ゴ○ブリぃぃぃぃぃ!!!!」 「ふはははは!さあかかれ!」 卵から孵化した毒蟲共が一斉にスカーレットへと襲い掛かる。 ひとつの卵から生まれたのは5匹ずつ。計20匹。しかも50センチくらいある。 それどころか無茶苦茶なまでの機動性。ギュンギュン走りビュンビュン飛ぶ。 ついでに全身に猛毒を持っているという凶悪なおまけつき。 存在変態生物兵器、とでも名付けてくれようか。 「うおおおお!こうなったらヤケだ!おらおらおらおら!!!」 襲い来る毒蟲共に向けてがむしゃらに六本の腕を振るう。 しかしいかんせんスピードが速すぎてどうしようもない。 ことごとく避けられ、周囲を飛び回られまくる。ウザいことこの上ない。 背中に張り付かれた。何か針のようなものがズグリと突き刺さる。 「ぐああっ!くっ、このっ!!」 血の腕を後ろに回して無理矢理背中から引き剥がす。 少し背中の皮と肉を持っていかれたが、背に腹はかえられない。 床に思い切り叩きつけ、拳を振り下ろして叩き潰す。 毒蟲が潰れ、紫色やら気持ち悪い色の液体が飛び散った。 残り19匹。1匹相手にするだけでこれは正直キツい。 それに……。 「さっきから体が上手く動かない……麻痺毒か?でも俺の体に毒は……」 「効くさ。なぜならそれは麻痺毒などではないからだ」 「……なんだって?」 「言っただろう。致死性の猛毒を使ってやるとな。常人なら刺された瞬間あの世行きだ。 貴様の体が丈夫すぎるからこそ、身体の麻痺程度で済んでいるのだよ」 「あぁー。なーるほどね……」 納得して肩をすくめるスカーレット。 そして自分の体の強靭っぷりに感謝する。 「だがひとつ残念なお知らせだ。その毒は貴様用に用意した中で『一番弱い毒』だ」 「へ?嘘だろう?」 「我輩は嘘は嫌いでな。これから毒の濃度と毒性はさらに上がっていくぞ。 いくら貴様の体が頑丈とはいえ、いつまで耐えることができるかな? これはゲームだ。貴様が毒で死ぬか、それとも我輩が貴様に殺されるかのな」 「……へっ、面白いね。俺もゲームは好きだよ。永遠の任天堂派だけれどね」 「さあ掛かれ“ヴェノムローチ”!」 「簡単にはやられないさ!“ヴァーミリオンアームズ”!!」 残る19匹の毒蟲を一斉にスカーレットへとけしかける。 地面を走り回り、空中を飛び回り、凄まじいスピードで襲い掛かる。 肩から伸びる六本の血の腕で迎え討つが、やはり速い。避けられる。 腕を振り回したところで掠りすらせず、毒蟲は縦横無尽に翻弄してくる。 逆に毒蟲が体を掠るたびに全身を猛毒が一瞬にして蝕む。 防戦一方。手出しすることすらままならない。 「どうしたスカーレットよ。我輩が手を下すまでもなく負ける気か?」 「ハァ……ハァ……そう、かもね……」 「……そうか。つまらんな」 「うぐぶっ!」 シアンの鋭い拳が無防備なスカーレットの腹へと突き刺さる。 しかし体が吹っ飛ぶようなことはない。衝撃は全て体内へと駆け抜ける。 深くめり込んだ拳が骨を砕き、内蔵を潰し、甚大なダメージを与える。 それだけではない。なんだか妙な感覚が体の中で渦巻いている。 体の中を直接ミキサーでぐちゃぐちゃに混ぜられたような感覚。 ただ殴られただけではこうはならない。明らかに秘密がありそうだ。 そう、例えばさっき使った魔術とか―― 「そうか……体内を破壊する毒……」 「察しがいいな。体内の奥深くに潜り込み、中から体を破壊する。それこそが“ディープキラー”」 「名前どおりの効力ってわけだ。こりゃあ、かなりキツいね……」 「貴様用の毒だからな。一滴でドラゴンすら即死させるものだ。生きているのがおかしい」 「いやいや、超キツいよこれは。本当に死んじゃうってうん」 「ならば死ね」 「いっやだねっ!!」 「ぬっ!?」 六本の血の腕が血液に戻り、弾けて血飛沫となる。 それはシアンに対する充分な目くらましとなった。 その隙に後ろを向いて全力で走る。が、途中で脚がもつれて倒れてしまった。 顔に付着したスカーレットの血液を拭いながら、シアンが歩いてくる。 「ふん、姑息な真似をする。だが、どうやら蓄積した毒は無駄ではないようだな」 「へへ……そうっぽいね」 「さて。このまま苦しんで死ぬか、それとも我輩に頭を踏み潰されて死ぬか?」 「……そうやって、キミは人を見下すことが大好きだよな。 だけれど、人のことばっかり見ていて、自分の足元が見えてないんじゃないかい?」 「何を……むっこれは!?」 シアンの足元には血溜まりが広がっていた。無論自分のではなく、スカーレットのものだ。 その血は先ほどまで血の腕に使っていた、目くらましにも使われた大量の血液だった。 血溜まりというか、もはやこれは血の海だ。辺り一帯スカーレットの血で埋まっている。 「んじゃま、そろそろ反撃させてもらうさ……“レッドカーペット”!!」 スカーレットの掛け声と共に血の海から鋭い槍が伸びる。 その真紅の槍は地を駆け回り、宙を飛び回る毒蟲を確実に貫いた。 一匹たりとも外さず、逃すことなく、完璧に捉え、串刺しにした。 奇妙な液体を撒き散らして毒蟲が砕け散った。 そしてその槍は、シアンにも平等に襲い掛かる。 腕や脚に槍が突き刺さっていく。 「ぐぬうっ……!」 「どうだい、俺のとっておきさ。使うのに時間掛かるからイマイチ使い勝手悪いんだけどさ」 ゆっくりと立ち上がり、勝ち誇ったようにドヤ顔をする。 その表情に先ほどまでの苦痛は見られない。 どうやら毒の解析と解毒が完了したようだ。 ここからが本番だと言わんばかりに構えるスカーレットを見てシアンが不気味に笑う。 「……くくく、見事な反撃だ。いいだろう、賞賛してやる。我輩にここまでの傷を負わせたことをな。 これはもう、貴様を野放しにはできなくなったなぁ。だろう?マリアンヌ、シズミよ」 「ええ、そうだわね」 「こうなったらもう、この場で殺すしかないにゃあ」 「!? な、キミ一人じゃなかったのか……!」 艦の中から二人の女が歩いてきた。 一人は真っ黒なフリルのついた、要するにゴスロリ服を身に纏った「少女」。 もう一人は巫女服を着た、なんだか猫のような印象を受ける女。 しかしその身から発せられる殺意と気迫と魔力は只者ではない。 本能的に、スカーレットは彼女らを脅威だと感じ取った。 「不思議の国のアリス(ラビリンス・ラプソディ)のマリアンヌ・ジェルロゼッタなのだわ」 「我輩は猫である(ノーネーム)の沼名前 静美。まあ仲良くしてくれにゃ」 「さあ、ここからは1対3だ。一方的な戦いになるだろうが、恨むなよ。 貴様の存在自体が罪なのだからな。はははは……」 「……まったく、用意周到すぎて怖いよ。キミは」 スカーレットが感心したような呆れたような顔をすると、額から一筋の汗が垂れた。 足元へと汗が落ちると同時に、スカーレットは地面を蹴った。 場所は変わり、COLORSの軍艦。その多目的室。 先ほど艦へと戻った瑠璃は魔力を補給するために魔水へと体を浸けていた。 とはいっても映画とかでよくある、液体の入ったカプセルの中で全裸でぷかぷか浮いているわけではない。 体を浸けるのは最低限一部分だけで構わない。手や足を浸す程度でいい。 そういうわけで今現在瑠璃はこんな感じの格好になっている。 「はぁ……」 軍服の上着を脱ぎ、シャツの袖をめいっぱい捲り、ズボンの裾も太腿のあたりまで捲り上げる。 その状態で魔水で満たされたふたつのタライに手と足を突っ込んでいる。 手足を浸したままで、気持ち良さそうに恍惚な表情を浮かべている。 ゆらゆらと揺れる水面はきらきらと光を反射し、ちゃぷちゃぷと音を立てる。 「身体にじんわりと魔力が浸透していくのがわかる……ちょーきもちいい」 「ゆっくりと身体を休めてくださいね先輩」 「はいはーい。ところでヴァイオレット。まだノーカラーと通信は繋がらないの?」 「はい……何度もやってみてはいるのですが……。もし場所さえ分かれば、なんとかなるかもしれませんが」 「場所、ねぇ。そうだわ、ヴァイオレット、ちょっと手貸してくれる?」 「え?あ、はい。どうぞ」 魔水でしっとりと濡れた手でヴァイオレットと手を繋いだ。 手の冷たさに一瞬驚いたようだが、ヴァイオレットもしっかりと繋ぎ返してくる。 手を繋ぐと、瑠璃はゆっくりと目を閉じて集中し始めた。 「あの、先輩、何を……?」 「ちょっとノーカラーの位置をサーチしてみようかと思って」 「出来るんですかっ!?」 「ええ、忘れてたけど私のとある魔術を使えば大体の位置くらいはつかめるのよ。 でも今の私の魔力じゃあ魔術を使うには全然足りないの。だから少し分けてもらおうかと思って。 ヴァイオレット、手伝ってくれるかしら?」 「はい、勿論です。それで先輩の居場所が分かるのなら、ボクの魔力を使ってください」 「ん、いい返事ね。少しキツいかもしれないけど、我慢して頂戴」 ぽっ、と繋いだ手がぼんやりと光を帯びる。 手を伝わってヴァイオレットの魔力が少しずつ瑠璃へと流れ込んでくる。 みるみるうちに身体の中が魔力で満たされていく。 やがて、最低限の魔術を使用できるまでに魔力の補充が完了した。 「――――“壁に耳あり障子に眼あり《ワールドレコード》”」 目を閉じた瑠璃の頭の中に無数の景色が一瞬にして流れ込んでくる。 世界中のあらゆる人、物、場所にかんする情報で一気に溢れかえる。 さらに意識を集中させて、今度は頭の中にノーカラーの情報をイメージする。 外見、声、性格、あらゆるデータを頭の中にイメージして、まとめあげる。 そのデータを元にして、流れ込んできた情報を整理して、検索する。 まるで砂漠の中から一本の針を探すかのような作業。 だがしかし、ほどなくしてその針は見つかった。 「いた……!ここから8時の方向、約2500km、おそらくバルバロイ山脈かしら」 「バルバロイ山脈!?まさかそんなところにいたなんて……」 「そりゃヴァイオレットのリングも通信できないわけだわ。 ちょっと待ってなさい。無理矢理リンクを繋ぐわ」 「出来るんですかっ!?」 「さっきも見たわねその反応。私は出来ないことはやらない主義よ」 そう言ってヴァイオレットの耳に軽く、優しく触れた。 そこには最初にヴァイオレットが皆に配ったものと同じ光のリングがついていた。 指先とリングが激しく光を放ち、強く明滅し始めた。 突然ヴァイオレットの耳にノイズ音が聞こえてきた。 ノイズに混じって声のようなものが聞こえる。覚えのある声だ。 「ノーカラー先輩!聞こえていたら応答してください!」 『……の……えは……オレット…………』 「大丈夫ですか!聞こえていますか!?」 『…………い丈夫だ。聞こえている……』 「先輩!よかった……」 通信が安定したのか、はっきりと声が聞こえてくる。 映像までは流石に映ってはくれなかったが、この際贅沢は言えない。 通信が出来るようになった。それだけでも大収穫だ。 どうやら無事そうな声を聞いて安堵し、つい足の力が抜けてしまった。 ぺたり、と地面にそのまま座り込んでしまう。 そして改めて瑠璃のほうを見上げた。 瑠璃は消費した魔力を補充するため、再び魔水に手足を浸けていた。 「ありがとうございます、ラピス先輩。とても助かりました」 「私にお礼を言っている暇があったら状況報告でもしてなさいな」 顔だけヴァイオレットのほうに向けて言い捨てる。 私の出番はこれで終わったと言わんばかりに。 「あ、はいっ。えっと、今現在こちらはヴァルハラ師団と交戦中です。 ラピス先輩は副師団長を倒し、スカーレット先輩が、その……」 『グレイ、シアンの奴と交戦中だな』 「……知っていたんですか?」 『ああ、ご親切にもフロイツェンの奴が教えてくれ……っ!!』 「どうしました先輩!」 『いや、問題ない。民家が頬を掠めただけだ』 「問題だらけのように聞こえるのですがっ!?」 民家が頬を掠めるってどんな状況なのだろうか。 頭の中で想像してみようとするがとても想像できる状況じゃなかった。 一体全体、はるか遠く離れた先でノーカラーはどんな戦いを繰り広げているというのだろうか。 『まあ心配するな。俺は負けん。お前達は精々、そっちでの仕事を遂げることだ』 「了解しました。ですが、その、あまり無理はしないでくださいね」 『……ああ』 戦いに集中するためか、そこでノーカラーの声は途絶えた。 おそらくあちらから無線を切ったのだろう。リンクはまだ繋がってはいるが。 今もノーカラーは遠く離れた場所で、死闘を繰り広げていることだろう。 それならばこっちの自分達も頑張らないわけにはいかない。 気合を入れなおし、スカーレットの状況を確認しようとした、その時。 耳を劈くように、けたたましくアラート音が艦内に鳴り響いた。 「どうしましたかっ!」 『艦前方から敵影が接近中!数は四!うち二つはもう一方の艦へ向かっているようです! 残る二つはこちらへ向かってきています!凄まじい速度です!』 「ボクが迎え撃ちます!ラピス先輩はここで待機していてください!」 「りょーかい」 魔水に手足をつけたまんまの瑠璃を多目的室に置いて、甲板へと向かう。 途中で待機していたCOLORSの部下の面々とも合流する。 最終的に10人程度の集まりとなって、甲板へと飛び出た。 そこには同じように何名かの部下たちが集まっており、海の向こうへ目を向けていた。 「状況は?」 「ヴァイオレット様。あちらをご覧ください」 「あちらって、あれは……」 同じように海の向こうへと目を向けた。 するとそこには二人の男がいた。 一人は西部劇に出てきそうな格好をした、顎に無精髭を生やした男。 もう一人は真っ黒なローブを被り、全身を隠した怪しげな男。 二人はなんでもないように「海の上を走っている」。 沈むことも、溺れることもなく、普通に走っている。 そして思い切り水面を蹴って、跳んだ。 男二人は同時にCOLORS軍艦の甲板へと着地した。 「へへっ。お出迎えご苦労皆の諸君!殺しに来てあげましたよっと」 「面白いくらいにいるな、呪いがいがあるというものだ」 「……ボクはCOLORS幹部のヴァイオレットです。貴方達はヴァルハラ師団の方々ですか」 「おっと可愛い子ちゃんはっけーん♪おれっちはヴァルハラ師団のD・Dってもんさ」 「我は偉大で寛大で壮大な劉小龍である」 男二人はきちんと自己紹介をした。どうやら礼儀はわきまえているようだ。 漂ってくる雰囲気は、まあそこまで危険なものではない。そこそこの実力者のようだが。 瑠璃が戦ったジークリンデの姿を映像越しに見ていたが、それだけでもかなりの殺気を感じた。 しかし目の前の男達からはそこまでの脅威を感じない。 これなら――――自分でもやれる。 「とりあえず、ボクは幹部として貴方達の相手をしなくてはなりません。よろしいですよね?」 「ひゅう♪シビれるねぇ。真面目で可愛い子は大好きだぜ」 「フン、年増が……」 「と、としっ!?」 一応は16歳なのだが、これでも年増なのだろうか。 それとも大分年上に見えたとか?いやそれでも…… 「やはり女は3歳未満に限る」 「…………。」 ――――パニック! とんでもないのが来てしまった。とても相手にしたくないです。 ヴァイオレット的にこういう人たちはのーさんきゅーです。 スカーレット先輩もたまに駄目人間とは思うけれど、この人たちはレベルが違いました。 こんな人たちが同じ人類だと思うと根絶やしにしたくなります。 うん。決めました。とりあえず拘束しましょう。光速で。 「“バインドリング”!!」 「おおっと」「むっ」 手のひらからフラフープ大の光のリングを飛ばす。 二人は左右に跳んでそれを軽々と避けた。 続けて放つが、それも避けられた。 放つリングはことごとく回避された。 意外にもすばしっこいようだ。 「そろそろ頼むぜぃ小龍」 「我に任せよ。我が偉大なる力によって奴を阻止してみせよう。“悪魔は捕縛する”」 「一体何を……っ!?これは!」 男の一人がこちらに手のひらを向けると、異変が起こった。 身体が突然気だるくなり、力が入らなくなったのだ。 それどころではなく、体内の魔力が乱れ、魔術が上手く使えない。 光のリングを作ろうとすると、霧散してしまって形にならない。 その症状はあちらで待機している部下たちにも現れているようだ。 「これは闇属性の……いえ、もっと悪質な……呪術ですか」 「そうだ、我が得意とする魔術は呪術。呪うことで相手を弱体化させるのだ。 今発動している魔術無効化の呪いは、この軍艦全体に効果を及ぼしている」 「んでその弱っちくなった相手を倒すのがおれっちの役目ってわけよ。 悪いが、あんたらには踏み台になってもらうぜぃ。“弾種・雷”!」 そう言うと、D・Dとか言う男がホルスターから回転式拳銃を二丁抜いた。 世に出回っている物の、どの型とも当てはまらない、見たことの無いモデルだ。 その拳銃を構えると、引き金を引いた。銃口からは「迸る雷の弾丸」が放たれた。 魔術が使えないため防御ができない。後ろに跳んで回避する。足元に雷が着弾した。 「改めて自己紹介だ。魔砲使い《銃とチョコレート(マシンガンズ・クラウン)》のD・Dだぜぃ」 「呪術使い《罪と罰(マインドレス)》の劉小龍だ」 「「さあ、ヴァルハラ師団の前に平伏すがいい!!」」 「くっ……!」 男達の堂々たる名乗りに気圧される。 油断していた。完全に甘くみてしまっていた。 自分の未熟さをとことん思い知らされてしまった。 唇を噛み締め、歯を食いしばって悔しがる。 やはり自分では無理なのだろうか。 ヴァイオレットがそう痛感した、その時だった。 「仲間はずれはよくないわねぇヴァイオレット。私も、混ぜてくれないと」 「え!?せ、せんぱいっ!」 後ろを振り返るとそこには瑠璃が立っていた。 鷹のような目で威嚇をするように二人を睨みつけている。 そのあまりの威圧感と殺気に、身体が勝手に後ずさりをする。 一瞬だがヴァイオレット自身も畏怖したほどだ。 「手こずってるようじゃない、手を貸しましょ。ところでヴァイオレット……」 「えっ、は、はい?なんでしょうか」 「文章だけだから読んでる人には分からないけれど、戦闘中あなたぱんつ見えまくりだったわよ?」 「う、嘘ですっ!」 「マジよ。可愛らしいしましまぱんつが……」 「わー!わー!!」 どうやら本当だったらしい。あわてて大声を出して瑠璃を制止する。 しかし時既に遅し。後ろで待機していた部下たちに目をやると不自然に目を逸らされた。 それが意味することは「見てません。全く見てません」というバレバレな気遣い。 要するに「見ちゃったけど見てないことにします」ということだ。 顔を真っ赤にするヴァイオレット。それを見て笑う瑠璃。 なんだか戦場の空気が一気に変わってしまった。 「で。そこのお二人さんが私の妹分のぱんつを大公開した輩かしら」 「「我々はぱんつの件に関しては一切関与していないぞ!?」」 「もうその話題やめにしませんっ!?」 「そうね。少しいじりすぎたかしらね。ごめんなさいね、ふふ」 笑いながらヴァイオレットに謝罪する。気持ちがまったくこもっていない。 あまりの恥ずかしさと怒りでヴァイオレットの顔は真っ赤になっていた。 因みに後ろの部下達はというと、相変わらず妙な目線の逸らし方をしていた。 乱されたペースを戻すべく、D・Dが口を開いた。 「君、ラピスか。そうか、君がいるってことはジーク副師団長はやられたのか」 「驚いたな。あの方が負けるなどとは想定外だった。やはり奴はCOLORSでも最強か……」 「最強だなんて買い被り過ぎよ。私は私。それ以上でも以下でも、なんでもないわ」 だがやはりその身体全身から放たれるオーラは強者のものだ。 洗練された肉体と技術があってこそ、人はその領域にたどり着ける。 ただ立っているだけ。しかしそれは二人に対して充分な威嚇となった。 不意に額から汗が垂れ、顎から滴り落ちる。 「へへ、けど今この艦は小龍の呪いで俺たち以外は魔術が使えないんだぜぃ」 「左様。貴様が出てきたところで勝てる道理な――――おごおっ!?」 「うっさいわね」 「しゃ、小龍!?」 目にも留まらぬ速度で距離を詰め、渾身の拳を小龍の腹へと叩き込む。 すさまじい一撃によって体のバランスが強制的に崩され、乱される。 左足を軸にし、身体を一回転。右足による強力な回し蹴りをさらに叩き込んだ。 防ぐのに使った腕は歪な方向へと折れ曲がり、そのまま彼は甲板へ叩きつけられた。 気絶をしたのか、単に動けないのか分からないが、小龍は立ち上がってこなかった。 一瞬でやられた相棒を見て、D・Dが狼狽する。 「く、くそっ!“弾種・炎雷”!」 拳銃を瑠璃へと向けて炎と雷の弾丸を放つ。 瑠璃はそれを軽快なステップで左右に避け、そのままD・Dへと迫る。 たまに避けられないこともあったが、それは腕や脚で弾いて逸らした。 いとも容易く弾丸の雨を退けてD・Dの目の前まで詰め寄った。 「このっ!“弾種――――」 「はい却下」 「なっ!?」 自分へと向けられる銃口へ、素早く瑠璃は人差し指を突っ込んだ。 魔術の銃弾が暴発し、拳銃が弾けて砕け、D・Dの手に甚大な深手を負わせる。 一方の瑠璃はというと指先を多少怪我した程度で、ほとんど被害はない。 そして、両腕を押さえようとしているD・Dの顎を思いっきり蹴り上げた。 脳が強く揺さぶられ、そのままD・Dは気絶した。 なんという強さ。なんという速さ。なんという実力。 あっという間にヴァルハラ師団からの刺客は倒されてしまった。 「まったくバカね。魔術に頼らなくても、私が負けるわけがないじゃないの。 ヴァイオレット、魔術が使えるようになったならこいつら拘束して」 「え、あ、はいっ!そうだ、先輩の手の怪我も治しますね」 「いいわよこんなの。衛くんに舐めてもらえば治るわよ」 「人物が限定されているっ!?」 術者が気絶したためか魔術は問題なく使えるようになっていた。 言われたとおり光のリングを使い、二人の手足および胴体を完全に拘束する。 もはやどんなに力があろうと、どんな魔術を使おうと、このリングからは逃れられない。 しばらくすると、二人が目を覚ました。さっそく瑠璃は二人に尋問をする。 「さてと、あなたたち以外にも刺客はいるのよね?多分だけれど」 「いないよ」「知らんな」 「おっけ。どうやら股間の俗物をもぎ取られたいようね。二度と使えないように」 「偉大なる我が教えよう!残りはスカーレットとインディゴを殺しに行った!」 「言っちゃうの早いなオイ!」 小龍はさっさと口を割ってしまった。まだ10秒も経っていないのだが。 それほどまでに股間のアレが惜しかったのだろうか。 その後も彼はペラペラと秘密を喋りに喋った。 自分達は本隊とは別に行動している部隊だと。 目的はスカーレットとヴァイオレットとインディゴの始末。 瑠璃とノーカラーは師団長と副師団長が倒すと思っていたらしい。 だからこそ、瑠璃がこの艦にいたのは想定外だったのだ。 「とりあえず彼らはここで見張っておきます。しかし、インディゴ先輩とスカーレット先輩は……」 「ま、インディゴは大丈夫でしょ。こんなの奴等にやられるアイツじゃないわよ」 「そう、ですよね。それじゃあ先にスカーレット先輩の様子を……あれっ?」 耳元のリングに触れたヴァイオレットが首をかしげた。 不思議に思った瑠璃が声を掛ける。 「どうしたのよヴァイオレット?」 「いえ、通信が乱れているのか、スカーレット先輩に繋がらないんです」 「叩けば直るんじゃないかしら」 「旧時代のテレビじゃないんですから……あ、繋がりました。スカーレット先輩?」 『いいや、我輩だ。雌餓鬼』 リングから聞こえてきたのはまったく別人の声だった。 しかしこの声をヴァイオレットは知っている。 低く、毒を含んだこの声。間違えるわけがない。 「グレイさん……!」 『シアンだ。人の名も覚えられんのか最近の若いものは』 「え、あ……」 「お生憎様。あんたの名前なんて誰も覚えたくないわよ。 で、なんであんたがこの通信に出るのよ。スカーレットはどうしたのよ」 オープンチャンネルで瑠璃が会話に割り込んでくる シアンから舌打ちのようなものが聞こえたが、気のせいだ。 構わず瑠璃は疑問を一番にぶつけた。 ほどなくして答えが返ってくる。 『それならばそこら辺で肉片になって転がっているが?』 「…………えっ?」 『言葉の意味が理解できなかったか?スカーレットは死んだ。我輩たちの手によってな』 返ってきた答えは、彼女らが想像していなかったものだった。 「死んだって……あの殺しても死なないようなあいつが?」 「そんなっ嘘です!」 『ならば直接確かめるといい。この光の輪は映像も視れるのだろう? 自らの目で真実を確かめるといい。あの化物の最期をな』 言われるがままに、大きなリングを展開して、モニターのように映像を映す。 しばらくは画面は砂嵐ばかりでノイズが混じっていたが、やがて画面に風景が映し出された。 そこに映っていたのは、ただどこまでも真っ赤な、血みどろの世界だった。 あまりにも凄惨な光景に、ヴァイオレットは声が出なかった。 何かを喋ろうとしても喉に突っ掛かってとどまってそれっきり。 額から滝のように流れる汗と、背筋を走る悪寒が体温を急激に下げる。 身体の力が抜け、膝をつき、前のめりに倒れこみそうになる。 すかさずそれを瑠璃が受け止めて支えた。 「あ…………あ、ああぁ……せ、せん……ぱい……?」 「ヴァイオレット、気をしっかりと保ちなさい。人が死ぬ光景くらい、何度も見ているでしょう」 「ですが……ですけど…………」 「それに、まだ完全に死んだと決まったわけじゃないわ」 『何を寝ぼけたことを。生物が肉塊と血液だけの破片になって、生きているわけがないだろう。 いい加減頭がイカれたか?ぬるま湯に浸かりすぎるからそうなるのだよ』 「生きているわよ。たとえ肉体が失せようとも、魂さえ折れなければ、生物は生きていられる」 『…………はっ、世迷言を。次は貴様の番だラピス。奴と同じように、肉塊に変えてやろう』 それだけ言い残し、シアンは通信を一方的に遮断した。 スカーレットの耳から奪った光のリングを握りつぶして。
https://w.atwiki.jp/jyugoya/pages/1122.html
儀式魔術/アプローの涙/15日目 目次 前へ 次へ 関連語句リスト 2006年12月17日、0時すぎ頃プログ紹介更新 ”それでは長い一日をはじめよう”――――芝村裕吏 CWTG 世界観設定掲示板 1235 ネクストステージ儀式魔術/アプローの涙/ネクストステージ16 ネクストステージ#16 ○式神の城コース 制限時間17日0時15分まで 光太郎が寝込んだ原因を特定しなさい。 ネクストステージ#17 儀式魔術/アプローの涙/ネクストステージ17 ネクストステージ#17 ○式神の城コース 制限時間17日2時30分まで わんわん帝國、にゃんにゃん共和国の藩国の残資金と犬猫を計算の上、まとめて申告してください。 申告者は3名以上で受け付けます。 CWTG 世界観設定掲示板 1319 ネクストステージ#18儀式魔術/アプローの涙/ネクストステージ18 ○式神の城コース 制限時間17日2時00分まで 光太郎が寝込んだままだとどうなる? 5種類までにシナリオを絞り込みなさい。 代表者は5名とする。 CWTG 世界観設定掲示板 1320 ネクストステージ#19儀式魔術/アプローの涙/ネクストステージ19 ○式神の城コース 制限時間17日2時10分まで KOが狙う対象を5人程度まで絞り込みなさい。 ネクストステージ#20儀式魔術/アプローの涙/ネクストステージ20 エースゲームコース 制限時間17日2時10分まで ○まだアプローの涙でエースゲームを行っていないエース4名を選出しなさい。 面子の選定に失敗すると爆発する。 CWTG 世界観設定掲示板 1334 ネクストステージ#21儀式魔術/アプローの涙/ネクストステージ21 Aの魔法陣コース 制限時間17日18時00分まで ○A-DICガンオーケストラ+AマホVer4を使います。3ターンの掲示板ゲームです。ゲーム開始は21時。 5人1班、10人1小隊で20個小隊を編成してください。 中隊および大隊長には、まだアプローの涙でエースゲームを行っていないエースをあてること。さらにネクストステージ20で選出されたエースを出してはいけません。戦闘序列も構成すること。 ※このゲームは瀧川防衛戦に参加した人も参加可能です。 (儀式魔術支援サイト、セントラルチャットログより転載) 那限逢真@芥藩国技手 > 芝村SD Aマホコースは前回の参加者も参加可能です。 (12/17-02 19 28) ブログ紹介更新、2時半頃 ”0900までを公休時間とします。今は休んでください。そして太陽とともに、悪戦苦闘するのです”――――芝村裕吏 ブログ紹介更新、10時頃 ”悪戦苦闘のはじまりだ”――――芝村裕吏 ブログ紹介更新、10時50分頃 ”ガンオーケストラA-DIC更新”――――芝村裕吏 ブログ紹介更新、11時03分頃 ”ガンオーケストラA-DIC再更新。戦闘ルールの重量関係”――――芝村裕吏 最終日(昼)46 コウタロー&アプロー またどかん更新 最終日(昼)47 コウタロー&アプロー 違います更新 ネクストステージ#22 更新儀式魔術/アプローの涙/ネクストステージ22 大歌唱コース 制限時間17日18時00分まで ○歌唱部隊を編成しなさい。人数は50名。23時から2時間は拘束される可能性が高い。 歌唱部隊リーダーを1名選出してください。 ブログ紹介更新、15時頃 ”是空王、吐いて倒れた模様です” ”チャーンス”――――芝村裕吏 ネクストステージ#24更新儀式魔術/アプローの涙/ネクストステージ24 ▽ペロ防衛作戦立案 愛鳴藩国とその同盟国で防衛・動員計画をたて、CWTGの世界間掲示板に連名で書き込んでください。 →敵侵攻開始は12月17日の16時30分です。それまでに同盟藩王連名で投稿してください。 なお、今回の戦いでは わんわん帝國の宇宙で活動できる(宇宙の根源力配分比がある)アイドレスが参加できます。 出撃には1アイドレスあたり1犬と1億わんわんの予算が必要であり、予算がない(自由戦士など)では1出撃後、メンテナンス不能で再出撃は出来なくなります。 ネクストステージ#23 更新儀式魔術/アプローの涙/ネクストステージ23 ▽鍋の国防衛作戦立案 鍋藩国とその同盟国で防衛・動員計画をたて、CWTGの世界間 掲示板に連名で書き込んでください。 また、こられにそって必要な防衛施設を建造し、藩国内に配置してください。これらは前提変換(事前能力補正)に使われます。 →敵侵攻開始は12月17日の16時00分です。それまでに同盟藩王連名で投稿してください。 なお、今回の戦いでは にゃんにゃん共和国の宇宙で活動できる(宇宙の根源力配分比がある)アイドレスが参加できます。 出撃には1アイドレスあたり1猫と1億にゃんにゃんの予算が必要であり、予算がない(自由戦士など)では1出撃後、メンテナンス不能で再出撃は出来なくなります。 ブログ紹介更新 ”是空再起動。薬だけ飲んで復活した模様です” ”あらあら、こんなんで特別エースゲームは大丈夫なのかしら”――――芝村裕吏 お知らせ更新 今回のAの魔法陣大規模ゲームで使用されるMAPは以下の通りです。 1HEXは300mです。 1戦闘単位時間は600秒(10分) 部隊連携移動では移動速度は半分になります。 1HEXには1個中隊まで入ることが出来ます。 地勢は現段階で不明です。 ブログ紹介更新、17時20分頃 ”ら、らぶこめはどこに”――――涙目のファン ”貴方のそのためにみんながんばっているじゃないか”――――芝村裕吏 最終日(昼)49、50、51 更新 最終日(夕方)52 戦闘詳報 鍋の国防衛戦 共和国大勝利更新 最終日(夜)53 世界の謎コースの失敗 更新 現状報告:;Aの魔法陣 大規模戦闘コース序列表更新 ブログ紹介更新、19時頃 19時から21時までを公休時間とします。さあ、今のうちに食事だ食事。 ネクストステージ#26儀式魔術/アプローの涙/ネクストステージ26 ○逆エースゲーム(笑)コース エースを助けるエースはいませんが、そこはそれ、お祭りなので普段ないことをしましょう。 是空を助ける一般ゲームを行います。 使用システムは独自です。制限人数なしの鍋の国の国民(実際に国民である必要はないです)を募集します。ゲーム内2時間、1行動でゲームは終了します。 鍋の国の中だけを動いて是空を助けるようにしてください。 果たして助けることが出来るかな? エントリーと行動は一緒に行います。ここのコメント欄に書いてくださいね。 ○歌唱部隊コース エンディングに使用する歌を募集します。22時までに公募して2、3つに集約してください。>歌唱部隊リーダー様 悲しい時用と、嬉しい時用くらいはよういしていたほうが滑らないでいいでしょう。 なお、CWTGでは祈願絵(嘘)を募集しています。 最終日(夜)54 コウタロー&アプロー ちゅどーん更新 ネクストゲーム#ED儀式魔術/アプローの涙/ネクストステージED みはえる@世界忍者国 の発言 芝村さん、お疲れ様です、逆エースゲームコースに紛れて見えないかもですが、歌唱部隊投稿しましたので、よろしくお願いします(超大作です) 芝村SD の発言 おお。 芝村SD の発言 では突然ですが、ネクストゲームです。 みはえる@世界忍者国 の発言 え!! 芝村SD の発言 10分後にスレッドがたちます。 芝村SD の発言 そこで歌唱部隊、一人一人に少しづつ歌を歌わせる=投稿させてください。 芝村SD の発言 歌唱部隊50人が歌いきったら課題終了です。 戻る→儀式魔術/アプローの涙
https://w.atwiki.jp/ladea_memoria/pages/130.html
1頁目 2頁目 3頁目 4頁目 5頁目 6頁目 7頁目 8頁目 9頁目 10頁目 11頁目 12頁目 13頁目 1頁目 [部分編集] 魔術 属性 命中 魔攻 魔威 発動(最小)/硬化(最小) 消費MP 効果 範囲 備考 癒しの息吹Ⅰ 治癒 999 12(3)/16(4) 6 味方1人のHPを小回復(回復量250)肉体の損傷を瞬時に治療する 1×1 癒しの息吹Ⅱ 治癒 999 18(3)/24(4) 12 味方1人のHPを中回復(回復量500)肉体の損傷を瞬時に治療する 1×1 癒しの息吹Ⅲ 治癒 999 24(3)/30(4) 18 味方1人のHPを大回復(回復量1000)肉体の損傷を瞬時に治療する 1×1 大いなる癒し手 治癒 999 27(4)/33(4) 24 味方1人のHPを完全回復(回復量9999)肉体の損傷を瞬時に治療する 1×1 癒しの風Ⅰ 治癒 999 21(5)/26(6) 18 味方全員のHPを小回復(回復量250)聖なる風により味方全員を治療する 5×3 癒しの風Ⅱ 治癒 999 27(5)/33(6) 36 味方全員のHPを中回復(回復量500)聖なる風により味方全員を治療する 5×3 癒しの風Ⅲ 治癒 999 30(7)/33(6) 54 味方全員のHPを大回復(回復量1000)聖なる風により味方全員を治療する 5×3 大いなる癒しの風 治癒 999 33(7)/39(6) 72 味方全員のHPを完全回復(回復量9999)聖なる風により味方全員を治療する 5×3 ☆大いなる癒しの風 治癒 999 36(8)/42(6) 100 味方全員を完全回復(HP回復量9999)呪い系 装備効果は回復できない 5×3 浄化 治癒 999 10(4)/14(4) 5 味方1人の状態異常を回復呪い系 装備効果は回復できない 1×1 大いなる浄化の風 治癒 999 24(6)/30(6) 15 味方全員の状態異常を回復呪い系 装備効果は回復できない 5×3 再生Ⅰ 再生 999 14(6)/17(5) 6 味方1人に再生1効果肉体損傷の持続的な再生を実現させる 1×1 再生Ⅱ 再生 999 19(6)/22(5) 12 味方1人に再生2効果肉体損傷の持続的な再生を実現させる 1×1 再生Ⅲ 再生 999 24(6)/30(5) 18 味方1人に再生3効果肉体損傷の持続的な再生を実現させる 1×1 瞬間再生 再生 999 27(6)/33(5) 24 味方1人に再生5効果肉体損傷の持続的な再生を実現させる 1×1 再生の風Ⅰ 再生 999 22(8)/27(6) 18 味方全員に再生1効果味方全員に肉体の持続的な再生を実現させる 5×3 2頁目 [部分編集] 魔術 属性 命中 魔攻 魔威 発動(最小)/硬化(最小) 消費MP 効果 範囲 備考 再生の風Ⅱ 再生 999 27(8)/33(6) 36 味方全員に再生2効果味方全員に肉体の持続的な再生を実現させる 5×3 再生の風Ⅲ 再生 999 30(8)/36(6) 54 味方全員に再生3効果味方全員に肉体の持続的な再生を実現させる 5×3 聖なる再生の風 再生 999 33(8)/39(6) 72 味方全員に再生5効果味方全員に肉体の持続的な再生を実現させる 5×3 蘇生 再生 999 21(7)/30(6) 20 瀕死、戦意喪失の味方1人をHP20%、FS50%まで蘇生させる 1×1 実際はHP40%、FS50%で蘇生 聖なる蘇生 再生 999 30(7)/39(6) 40 瀕死、戦意喪失の味方1人をHP100%、FS50%まで蘇生させる 1×1 蘇生の息吹 再生 999 27(9)/42(6) 60 瀕死、戦意喪失の味方全員をHP20%、FS50%まで蘇生させる 5×3 実際はHP40%、FS50%で蘇生 聖なる蘇生の息吹 再生 999 42(9)/51(6) 120 瀕死、戦意喪失の味方全員をHP100%、FS50%まで蘇生させる 5×3 ☆聖なる蘇生の息吹 再生 999 42(9)/51(6) 150 瀕死、戦意喪失の味方全員をHP100%、FS50%まで蘇生させ強化 5×3 戦士の付術 強化 999 14(4)/18(6) 8 味方1人の物理攻撃 防御を上昇させる 1×1 魔術師の付術 強化 999 16(4)/20(6) 8 味方1人の魔法攻撃 防御を上昇させる 1×1 勇者の付術 強化 999 21(4)/26(6) 14 味方1人の命中 攻撃回数 防御回数を上昇させる 1×1 戦闘領域の付術 強化 999 28(6)/36(6) 21 味方全員の物理攻撃 防御を上昇させる 5×3 魔法領域の付術 強化 999 30(6)/38(6) 21 味方全員の魔法攻撃 防御を上昇させる 5×3 英雄領域の付術 強化 999 34(4)/42(6) 42 味方全員の命中 攻撃回数 防御回数を上昇させる 5×3 覚醒の付術 強化 999 27(5)/36(6) 58 味方1人の物理系能力全てを上昇させる 1×1 聖賢の付術 強化 999 27(5)/36(6) 58 味方1人の魔術系能力全てを上昇させる 1×1 3頁目 [部分編集] 魔術 属性 命中 魔攻 魔威 発動(最小)/硬化(最小) 消費MP 効果 範囲 備考 覚醒領域の付術 強化 999 42(6)/46(7) 100 味方全員の物理系能力全てを上昇させる 5×3 聖賢領域の付術 強化 999 42(6)/46(7) 100 味方全員の魔術系能力全てを上昇させる 5×3 戦女神の付術 強化 999 36(7)/42(7) 85 味方1人の物理と魔術系能力全てを上昇させる 1×1 ☆戦女神の付術 強化 999 40(8)/44(8) 150 味方全員の物理と魔術系能力全てを上昇させる 5×3 火炎指弾 火炎 10 180 4 13(4)/14(2) 8 指先から火球を撃ちだす 1×1 絡みつく炎蛇 火炎 10 240 5 17(4)/16(4) 12 炎を鞭のように操り攻撃する 3×3 炎蛇咆哮 火炎 10 320 6 19(4)/18(4) 15 魔力により炎の蛇を創り出し敵を飲みこむ 3×3 メルカーナの轟炎 火炎 10 720 3 25(4)/27(2) 24 最も高熱である秘印凱炎で敵を溶解させる 1×1 ☆メルカーナの轟炎 火炎 20 1800 4 38(5)/40(5) 48 敵を秘印凱炎で封じ込め完全に溶解させる 1×1 双角蛇の轟炎 火炎 10 480 7 32(4)/34(5) 32 炎蛇を創り出し敵を飲みこみ爆発させる 3×3 熱風 火炎 130 2 18(4)/22(5) 16 熱風による火炎打撃を与える 5×5 大熱風 火炎 450 4 22(4)/24(5) 26 高熱の竜巻で焼き飛ばす 5×5 灼熱の大熱風 火炎 980 6 28(4)/31(5) 40 灼熱の竜巻で焼き飛ばす 5×5 凍結 冷却 15 150 3 17(6)/20(6) 8 気温を急激に下げ凍結させる 5×5 氷剣 冷却 15 500 1 21(5)/21(6) 12 氷剣を創り出し敵を薙ぎ払う 3×1 氷針雨 冷却 15 240 5 25(5)/28(6) 19 針状の氷を大量に創り出し、広範囲に降らせる 3×3 4頁目 [部分編集] 魔術 属性 命中 魔攻 魔威 発動(最小)/硬化(最小) 消費MP 効果 範囲 備考 雪達磨ごろごろ 冷却 5 720 1 30(5)/34(6) 23 巨大な雪玉を創り出し、敵全体を巻き込むように転がす 1×5 雪達磨くらっしゅ 冷却 5 980 2 35(6)/38(6) 37 空中に超巨大なゆきだるまを創り出し敵全体を押しつぶす 1×5 雪達磨ぱにっしゅ 冷却 5 1240 4 37(6)/39(6) 60 空中に超巨大なゆきだるまを創り出し敵全体を押しつぶし爆発させる 1×5 水精弾 冷却 140 5 28(4)/28(4) 15 水精の力を宿した魔力球を射出する 1×1 双子水精弾 冷却 230 7 30(5)/32(5) 23 水精の力を宿した魔力球を連続で射出する 3×3 津波 冷却 20 420 4 37(6)/33(6) 30 虚無の空間から大量の水を創り出し敵を攻撃する 5×5 水乙女の大海 冷却 20 740 6 41(6)/37(6) 42 水乙女の力を借りうけ巨大な津波を起こし敵を攻撃する 5×5 水精王女の激流 冷却 20 1160 8 46(6)/42(6) 56 水精王女の力により魔力を宿した激流を起こし全てを飲み込む 5×5 ☆水精王女の激流 冷却 20 1420 10 50(6)/46(6) 70 水精『女王』の力により魔力を宿した激流を起こし全てを飲み込む 5×5 電撃 電撃 30 200 3 16(5)/18(6) 8 頭上から直線上に稲妻を起こし爆発させる 1×5 爆雷閃 電撃 30 500 4 27(5)/30(6) 12 威力を高められた貫通力のある稲妻を発射する 1×5 旋風爆雷閃 電撃 30 1300 6 35(5)/40(6) 36 軌道上に爆発を起こす高威力の稲妻を発射する 1×5 ☆旋風爆雷閃 電撃 30 1500 6 38(5)/43(6) 50 軌道上に爆発を起こす高威力の稲妻を発射する 1×5 落雷 電撃 -5 250 4 20(6)/19(5) 12 頭上から稲妻を落とし大炸裂を引き起こす 3×3 轟雷 電撃 -5 350 6 25(6)/23(5) 20 圧縮された稲妻を目標地点で大爆発させる 3×3 審判の轟雷 電撃 -5 500 7 36(6)/32(5) 32 雷神を招聘して轟雷を放つ 3×3 5頁目 [部分編集] 魔術 属性 命中 魔攻 魔威 発動(最小)/硬化(最小) 消費MP 効果 範囲 備考 二つ回廊の轟雷 電撃 -5 770 9 40(6)/36(5) 48 世界の狭間をこじ開けた時の放電による大爆発 3×3 かまいたち 電撃 30 160 4 19(4)/19(4) 5 大気を凝縮させて空気の刃を創り出す 1×1 旋刃 電撃 30 220 3 22(4)/24(5) 10 電撃刃で範囲内の敵を斬り裂く 3×3 真空波 電撃 30 180 5 26(4)/28(5) 16 巨大なかまいたちを創り出す 3×3 竜巻 電撃 30 300 6 35(5)/30(5) 20 竜巻で敵を吹き飛ばす 5×5 重ね旋刃 電撃 30 420 7 32(4)/37(5) 30 無数の電撃刃で広範囲を切り裂く 3×3 大竜巻 電撃 30 620 9 38(5)/32(5) 42 大竜巻で敵を吹き飛ばす 5×5 双竜の大竜巻 電撃 30 780 8 40(5)/36(5) 50 大竜巻を操りあらゆるものを吹き飛ばす 5×5 ☆双竜の大竜巻 電撃 30 920 10 44(5)/40(6) 55 大竜巻を操りあらゆるものを吹き飛ばす 5×5 空気弾 電撃 10 230 3 20(4)/20(2) 5 精霊の力を借り凝縮させた空気の塊を放つ 1×1 気体凝縮 電撃 10 320 4 27(4)/30(2) 10 空気の急激な圧縮により範囲内の物体を破壊する 3×3 気体連弾 電撃 10 520 5 31(4)/35(4) 17 空気弾を連続で放つ 3×3 迅風 電撃 10 560 5 44(5)/37(5) 20 魔力風を生成し敵を吹き飛ばす 5×5 悪夢の息吹 電撃 10 800 7 40(4)/44(4) 30 身体に様々な異常をきたす風を敵に吹き付ける 3×3 虚空の迅風 電撃 10 1200 6 47(5)/41(5) 46 強力な魔力風を生成し敵を吹き飛ばす 5×5 撃滅の大嵐 電撃 10 1620 8 51(5)/46(5) 58 限界まで圧縮した魔力風を爆発させ、あらゆるものを吹き飛ばす 5×5 6頁目 [部分編集] 魔術 属性 命中 魔攻 魔威 発動(最小)/硬化(最小) 消費MP 効果 範囲 備考 大地の小盾 地脈 13(4)/16(4) 6 地精霊の力を借り、味方1人の体を少し硬質化させる 1×1 岩の抗体 地脈 11(4)/15(3) 8 地脈の防護膜で毒や精神攻撃を受けにくくする 1×1 マグナブレイク 地脈 10 560 5 22(5)/22(3) 12 大地を隆起させ敵を飲み込む 1×1 大地の障壁 地脈 18(4)/20(5) 12 地精霊の力を借り、味方全体の体を少し硬質化させる 5×3 地脈の抗体 地脈 21(4)/23(4) 24 毒や精神攻撃を受けにくくし呪い系 装備効果以外の状態も小回復 5×3 大地の大障壁 地脈 27(4)/24(5) 30 地精霊の力を借り、味方全体の体を硬質化させる 5×3 メテオグレイブ 地脈 10 1300 5 29(7)/27(6) 45 強力な地脈の力が宿った魔力弾を創り出し放つ 5×2 ☆メテオグレイブ 地脈 10 1800 8 32(7)/30(6) 55 強力な地脈の力が宿った魔力弾を創り出し放つ 5×2 地割れ 地脈 250 1 16(5)/18(3) 7 床上の敵に対して効率的な地表攻撃 空の敵には無効 5×2 地響き 地脈 340 2 18(5)/20(3) 12 地響きによって大地を隆起させる地表攻撃 空の敵には無効 5×2 岩槍撃 地脈 640 5 21(4)/21(4) 20 敵の真下から岩の槍を出現させて貫く 1×1 土流の地響き 地脈 560 4 26(5)/26(3) 25 大地を隆起させ敵を飲み込む地表攻撃 空の敵には無効 5×2 豪破岩槍撃 地脈 760 7 27(4)/30(4) 37 敵の真下から大量の岩の槍を出現させて貫く 1×1 歪みの地響き 地脈 940 5 31(5)/34(4) 45 地中に歪みを作り敵を呑み込ませる 5×2 ベーセ=ファセト 地脈 10 1420 6 40(5)/36(4) 60 先史文明世界の機工地震と術者の魔力を反応させる 5×2 ☆ベーセ=ファセト 地脈 10 1860 7 43(5)/40(5) 76 先史文明世界の機工地震と術者の魔力を反応させる 5×2 7頁目 [部分編集] 魔術 属性 命中 魔攻 魔威 発動(最小)/硬化(最小) 消費MP 効果 範囲 備考 大地の恵みⅠ 地脈 999 16(4)/18(3) 8 味方1人のHPを小回復(回復量250)地脈の流れを利用して肉体の損傷を治療する 1×1 大地の恵みⅡ 地脈 999 21(4)/24(3) 16 味方1人のHPを中回復(回復量500)地脈の流れを利用して肉体の損傷を治療する 1×1 大地の恵みⅢ 地脈 999 27(4)/28(3) 24 味方1人のHPを大回復(回復量1000)地脈の流れを利用して肉体の損傷を治療する 1×1 大いなる大地の恵み 地脈 999 30(4)/32(4) 32 味方1人のHPを完全回復(回復量9999)地脈の流れを利用して肉体の損傷を治療する 1×1 イオ=ルーン 純粋(万能) 20 240 4 17(4)/16(5) 12 高純粋の結晶である銅輝陣を広げて覆い被せる 3×3 ケルト=ルーン 純粋(万能) 20 520 5 20(5)/20(4) 18 高純粋の渦とされる翼輝陣で全体を覆う 5×5 レイ=ルーン 純粋(万能) 20 880 7 30(4)/28(5) 36 高純粋の光とされる烈輝陣で貫通させる 1×5 アルカナの崩壊 純粋(万能) 20 700 6 26(6)/25(5) 26 敵の位置に魔力を凝縮させ、押しつぶす事でダメージを与える 3×3 サヴァンの爆発 純粋(万能) 20 1060 8 29(6)/34(5) 45 敵の位置に魔力を凝縮させ、魔力爆発を起こしてダメージを与える 3×3 タキオンの爆発 純粋(万能) 20 1200 9 31(6)/36(6) 50 敵の位置に魔力を凝縮させ、体内で魔力爆発を起こしてダメージを与える 3×3 ☆タキオンの爆発 純粋(万能) 20 1360 10 34(7)/40(6) 65 敵の位置に魔力を凝縮させ、体内で魔力爆発を起こしてダメージを与える 3×3 追尾弾 純粋(万能) 20 200 3 18(4)/18(4) 7 複数の魔方陣を創り出して目標に発射する 2×2 炸裂弾 純粋(万能) 20 320 5 22(4)/22(4) 10 着弾すると魔力の爆発を起こす魔法弾を発射 2×2 拡散弾 純粋(万能) 20 480 6 28(4)/28(4) 16 接触すると爆発が起こる小さい魔法弾を大量に発射 2×2 アウエラの導き 純粋(万能) 20 560 7 25(5)/27(3) 26 触れるものを破壊する魔法球を創り出す 1×1 アウエラの裁き 純粋(万能) 20 1280 9 31(5)/34(3) 34 先史文明期に匹敵する高純粋の物質破壊球を創り出す 1×1 8頁目 [部分編集] 魔術 属性 命中 魔攻 魔威 発動(最小)/硬化(最小) 消費MP 効果 範囲 備考 小隕石召喚 純粋(万能) 1620 3 46(6)/40(5) 45 5×5 天に漂う岩を地表に落とす 大隕石召喚 純粋(万能) 2400 5 49(6)/45(5) 60 5×5 天に漂う岩を大量に地表に落とし爆発を起こす ☆大隕石召喚 純粋(万能) 3000 7 53(6)/49(5) 80 5×5 天に漂う岩を大量に地表に落とし爆発を起こす 光弾 神聖 120 4 15(4)/15(2) 7 1×1 圧縮した神聖なる光を敵に衝突させる 聖光衝撃 神聖 600 1 18(4)/20(2) 12 1×1 現神の力が宿った聖なる光により、悪しきものを浄化する プラナスの原罪 神聖 480 6 19(4)/23(2) 20 1×1 罪神プラナスの涙を浴びると肉体に火傷を負ってしまう 天の裁き 神聖 720 5 25(5)/24(5) 32 3×3 神聖な稲妻を敵の頭上より落とす 聖剣 神聖 1200 4 23(4)/26(4) 45 1×1 軍神の聖剣を喚び出し、目標を貫通させる 神槍 神聖 1460 5 27(5)/32(5) 55 1×1 軍神マーズテリアなど現神を力の源とする神の鉄槌 神槍の流星 神聖 1600 7 33(5)/30(5) 60 3×3 現神の怒りが具現化した強大な破壊力の鉄槌 ☆神槍の流星 神聖 1800 12 38(5)/35(6) 78 3×3 現神の怒りが具現化した強大な破壊力の鉄槌 防護の祈り 神聖 999 14(4)/18(6) 9 1×1 防御能力を高める魔術味方1人の防御、回避が小上昇 防護の光盾 神聖 999 17(4)/20(6) 16 1×1 防御能力を高める魔術味方1人の防御、回避が中上昇 防護の結界 神聖 999 18(5)/22(7) 16 5×3 防御能力を高める魔術味方全員の防御、回避が小上昇 防護の光陣 神聖 999 28(5)/32(7) 32 5×3 防御能力を高める魔術味方全員の防御、回避が中上昇 防護の聖域 神聖 999 34(5)/36(8) 44 5×3 防御能力を高める魔術味方全員の防御、回避が大上昇 9頁目 [部分編集] 魔術 属性 命中 魔攻 魔威 発動(最小)/硬化(最小) 消費MP 効果 範囲 備考 聖輝 神聖 240 5 14(4)/15(3) 7 聖なる輝きで包み込み浄化する 1×1 光柱 神聖 200 3 22(5)/19(5) 10 触れた物を浄化する光柱を生成する 5×1 斎戒の洗礼 神聖 320 4 26(5)/24(5) 18 悪しきものを焼く神聖な光で敵を包み込む 5×1 断罪の光柱 神聖 560 5 30(6)/27(5) 24 断罪の力を持った光柱を生成する 5×1 救世の聖輝 神聖 900 7 28(4)/31(5) 30 洗練された浄化の光で敵を包み込む 1×1 純聖光 神聖 1250 8 31(5)/35(5) 45 凝縮させた聖光により敵対するものを浄化する 1×1 天界光 神聖 1500 9 35(5)/39(6) 55 あらゆる穢れを消滅させる究極の神聖魔術 1×1 ☆天界光 神聖 1800 10 39(6)/42(6) 70 あらゆる穢れを消滅させる究極の神聖魔術 1×1 死霊払い 神聖 180 4 15(6)/17(4) 6 不死体に対して有効な神聖魔法 3×3 光霞 神聖 240 3 22(6)/17(4) 12 聖なる光で敵を閉じ込める 5×5 悪魔払い 神聖 300 7 20(6)/22(4) 15 邪悪なものに対して有効な神聖魔法 3×3 槌の光霞 神聖 500 5 26(6)/22(5) 24 広範囲に強力な光打撃を繰り出す 5×5 粛清の閃光 神聖 650 10 26(6)/28(5) 27 悪を滅ぼすために存在する裁きの光 3×3 贖罪の光霞 神聖 800 7 32(6)/35(5) 36 神々しき光で包み込む 5×5 贖罪の聖炎 神聖 1000 9 38(6)/39(5) 42 罪を贖う為に生命を奪い取る厳格な炎 5×5 ☆贖罪の聖炎 神聖 1200 12 42(6)/40(5) 50 罪を贖う為に生命を奪い取る厳格な炎 5×5 10頁目 [部分編集] 魔術 属性 命中 魔攻 魔威 発動(最小)/硬化(最小) 消費MP 効果 範囲 備考 狂気の槍 暗黒 480 5 20(4)/22(2) 15 漆黒の魔術槍を飛ばして攻撃 1×1 封印王の槍 暗黒 720 7 24(4)/26(2) 23 封印王ソロモンの力を源とする闇の鉄槌 1×1 死愛の魔槍 暗黒 880 8 30(4)/32(3) 34 封印王ソロモンの力を源とする魔術槍 1×1 吸収効果あり 暗黒槍 暗黒 1460 9 40(4)/42(3) 42 暗黒神ヴァスタールなど闇現神を力の源とする神の鉄槌 1×1 強酸の暗礁壁 暗黒 680 6 26(4)/30(5) 32 閉鎖空間の閉じ込めと強酸の持続打撃 2×5 滅びの暗礁壁 暗黒 960 7 47(4)/50(5) 30 封印王ソロモンの力を源とする暗礁壁 2×5 闇界の暗礁壁 暗黒 1260 8 50(4)/52(5) 54 闇現神の力を具現化させた暗礁壁 2×5 ☆闇界の暗礁壁 暗黒 1560 10 54(4)/55(5) 65 闇現神の力を具現化させた暗礁壁 2×5 闇弾 暗黒 300 2 19(4)/20(4) 6 闇の魔力弾を創り出し、敵に衝突させる 1×1 連続闇弾 暗黒 350 5 24(5)/26(6) 10 複数の闇弾を同時に発射 3×1 貫通闇弾 暗黒 900 2 27(5)/25(6) 24 貫通力のある闇弾を発射 3×1 ティルワンの闇界 暗黒 550 6 27(7)/27(6) 18 闇世界に引き込み闇魔力の打撃を与える 5×5 ティルワンの死磔 暗黒 700 8 33(7)/30(6) 32 闇世界の中枢である死磔領域に閉じ込める 5×5 ☆ティルワンの死磔 暗黒 1600 11 38(8)/41(7) 65 闇世界の中枢である死磔領域に閉じ込める 5×5 崩壊のディザイア 暗黒 1100 7 37(7)/35(7) 40 体を蝕む漆黒の霧で包み込む 5×5 破滅のヴィクティム 暗黒 1300 6 35(7)/37(7) 52 体を崩壊させる漆黒の霧で包み込む 5×5 11頁目 [部分編集] 魔術 属性 命中 魔攻 魔威 発動(最小)/硬化(最小) 消費MP 効果 範囲 備考 性魔術 吸収(万能) 100 150 1 14(4)/17(4) 4 魔術による打撃から敵のHPを吸収する 1×1 誘惑の微笑み 吸収 20(5)/22(4) 7 魅了攻撃を仕掛け行動不能にさせる 5×5 イルザの微笑み 吸収 22(5)/24(4) 9 淫魔イルザの魅了攻撃により行動不能にさせる 3×3 イルザの接吻 吸収(万能) 100 400 3 24(4)/26(4) 10 淫魔イルザの接吻によって窒息死させる 1×1 マルウェラの死線 吸収 26(5)/28(5) 14 淫魔マルウェラの凝視で敵を即死させる 5×5 マルウェラの微笑 吸収 28(6)/30(5) 22 淫魔マルウェラの微笑みを見た者全員を即死させる 5×5 精気の接吻術 吸収(万能) 100 180 1 20(5)/22(4) 5 魔術による打撃から相手のHPを吸収し魔術発動を抑える 1×1 幽艶の接吻術 吸収(万能) 100 260 2 24(5)/26(4) 9 魔術による打撃から相手のHPを吸収し魔術発動を抑える 1×1 吸命の接吻術 吸収(万能) 100 400 3 25(5)/28(4) 12 魔術による打撃から相手のHPを吸収し魔術発動を抑える 1×1 魂の接吻術 吸収(万能) 100 620 4 27(6)/30(5) 18 魔術による打撃から相手のHPを吸収し魔術発動を抑える 1×1 性愛の接吻術 吸収(万能) 100 800 5 30(6)/32(5) 22 魔術による打撃から相手のHPを吸収し魔術発動を抑える 1×1 ☆性愛の接吻術 吸収(万能) 100 980 7 30(6)/32(6) 25 魔術による打撃から相手のHPを吸収し魔術発動を抑える 1×1 投げキッス 吸収 14(4)/16(3) 6 魔術的な笑みにより敵を魅了 1×1 淫魔の微笑み 吸収 22(5)/24(4) 10 広範囲に魅了攻撃を行う 5×5 淫魔の魅惑 吸収 24(6)/24(4) 18 敵全体に魅了攻撃を行う 5×5 消沈Ⅰ 戦意 28(4)/32(4) 5 戦意を低下させる特殊魔法(戦意攻撃10) 3×3 12頁目 [部分編集] 魔術 属性 命中 魔攻 魔威 発動(最小)/硬化(最小) 消費MP 効果 範囲 備考 消沈Ⅱ 戦意 30(4)/32(4) 9 戦意を低下させる特殊魔法(戦意攻撃25) 3×3 消沈Ⅲ 戦意 32(4)/32(5) 12 戦意を低下させる特殊魔法(戦意攻撃40) 3×3 消沈Ⅳ 戦意 34(4)/32(5) 17 戦意を低下させる特殊魔法(戦意攻撃65) 3×3 消沈Ⅴ 戦意 36(4)/32(6) 20 戦意を低下させる特殊魔法(戦意攻撃90) 3×3 祝福 戦意 32(5)/34(6) 7 広範囲で戦意の向上や回復(FS回復量5) 5×3 戦意の祝福 戦意 34(5)/36(6) 16 広範囲で戦意の向上や回復(FS回復量15) 5×3 大いなる戦意の祝福 戦意 38(5)/44(6) 22 広範囲で戦意の向上や回復(FS回復量25) 5×3 リスレドネーの誘惑 戦意 36(5)/38(5) 20 敵全体を幻覚で包み込み戦意を低下させる秘術(戦意攻撃20) 5×5 リスレドネーの幻惑 戦意 38(5)/40(5) 26 敵全体を幻覚で包み込み戦意を低下させる秘術(戦意攻撃55) 5×5 リスレドネーの支配 戦意 42(5)/44(6) 39 敵全体を幻覚で包み込み戦意を低下させる秘術(戦意攻撃100) 5×5 ブロッサ・ラヴェ 掃除(万能) 550 6 21(4)/21(4) 15 掃除に使っているタワシを投げつけてみる 1×1 ファーネ・リーゲン 掃除(万能) 860 5 26(5)/27(6) 26 鍋をぶつけてみる 5×5 レアク・オレーユ 掃除(万能) 1020 7 30(5)/27(5) 36 複数の枕を投げつけてみる 3×3 レイド・クライナー 掃除(万能) 1360 7 33(5)/30(5) 50 タンスを小指目かけて投げつけてみる 2×5 リュストル・レア 掃除(万能) 1520 9 35(6)/32(6) 62 巨大なシャンデリアを頭上から落としてみる 5×5 ☆リュストル・レア 掃除(万能) 1680 10 39(7)/41(7) 75 巨大なシャンデリアを頭上から落としてみる 5×5 13頁目 [部分編集] 魔術 属性 命中 魔攻 魔威 発動(最小)/硬化(最小) 消費MP 効果 範囲 備考 牛魔獣招聘 招聘 5(5)/20(20) 30 ミノタウロスを招聘規定フレームの間、自動で攻撃を行う 5×3 琉璃王招聘 招聘 5(5)/20(20) 50 琉璃王イルンを招聘規定フレームの間、自動で攻撃を行う 5×3 雷天使招聘 招聘 5(5)/20(20) 40 雷天使バルディエルを招聘規定フレームの間、自動で攻撃を行う 5×3 悪魔大公招聘 招聘 5(5)/20(20) 58 魔神ムールムールを招聘規定フレームの間、自動で攻撃を行う 5×3 一角公招聘(AP02) 招聘 5(5)/20(20) 62 アムドシアスを招聘規定フレームの間、自動で攻撃を行う 5×3 戦乙女招聘(AP02) 招聘 5(5)/20(20) 58 シュヴェルトライテを招聘規定フレームの間、自動で攻撃を行う 5×3 メイド軍団招聘 招聘 5(5)/20(20) 60 メイド軍団を招聘規定フレームの間、自動で攻撃を行う 5×3
https://w.atwiki.jp/jyugoya/pages/36.html
儀式魔術/白いオーケストラ 概要については世界の謎萌え@Wikiの「儀式魔術白いオーケストラ」を参考のこと。 経緯 WR/2005/12/18 儀式魔術/絢爛舞踏祭終了ガンパレード・オーケストラ白コースにて青森の様子が描かれていた。(SS分類/ガンパレードオーケストラ白の章) WR/2005/12/26 ガンパレードオーケストラ白の章掲載開始 WR/2006/01/09 GPO白は発売まで毎日更新(感想部屋)にて奇襲あり。 ということで、みなさんの腕が鈍るのもなんでしょうから奇襲です。 次の展開を選んでください。 1月9日3時まで投票を受け付けています。 A.青の厚志、助けに出てきて谷口を殴る B.谷口、咲良を抱いて奮闘 C.横山が咲良発見 なお、書き込みがない場合は悲しみのDで(笑) コメントお待ちしておりマース。 芝村 2006/01/09 00 55 WR/2006/01/09 結果発表:同Blogコメント 投票結果(手書きで正の字を書いた(笑)) A 16 B 31 C 33 まあ、BとCは誤差範囲で同数な感じですね。 ではB、C合同コースでいきます。 芝村 2006/01/09 03 12 WR/2006/01/11 GPO白は発売まで毎日更新(感想部屋)にて再度奇襲あり。 突然ですが奇襲です。 石田が運ばれる先を選んでください。 A・山口葉月 B・空先生 C・空先生の家(誰もいない……) ちなみに制限時間は60分です。 書き込み限度数でも締め切ります。 芝村 2006/01/11 10 53 WR/2006/01/12 PS2版 GPO白発売 谷口および平穏号の情報が入り始める WR/2006/01/22 帰ってきた感想部屋にて奇襲あり。 突然ですが奇襲です。 厚志登場のタイミングはどっち? A.谷口が起きたら添い寝してた。 B.谷口が一人家で反省しているところで登場。 締め切りは2時間です。 なお今回から単にAとかBとか書いてあるものはカウントしません。 (ちょっと一部であやしい書き込みがあったんで、ご了承ください) 芝村 2006/01/22 13 00 WR/2006/01/26 感想部屋(web小説関連)にて奇襲あり。 ふむ。白続投多しですね。んじゃ、2月15日まで続投でいきます。 ただまあ、サンドイッチをたべるのね(わはははは) ということで、突然ですが奇襲です。 締め切りは1月26日午前1時40分です。 ガンオケ白の小説で、次の展開は? A 谷口4姉妹 弟を拉致。横山と石田の奪還作戦 B 菅原乃恵留グループ 石田に反発 C ソックスアトランティス危機一髪 白い靴下旅団編 芝村 2006/01/26 00 43 WR/2006/01/31 絢爛メンバが青森に来ていることが「絢爛舞踏祭 in 青森」で判明(SS分類/絢爛舞踏祭) WR/2006/01/31 リブログにて開催予定告知 WR/2006/02/02 リブログにて日程告知 WR/2006/02/13 チャットにて参加人数リーク 芝村 > 今回の白いオーケストラは参加人数100人。 (2/13-00 28 59) 芝村 > 詳しくは参加要綱を待ちましょう。 (2/13-00 31 17) 芝村 > 参加者その他については現状全てノーコメントです。 (2/13-00 40 48) 芝村 > 唯一つ言えば、参加しなかったことを悔やむゲームにします。 (2/13-00 41 12) 芝村 > なんと言ってもそのためにあたらしいゲームシステムをくみ上げた (2/13-00 41 30) WR/2006/02/14 感想部屋(芝村観測所)にて奇襲あり。 ということで、突然ですが奇襲です。 以下から一つをどうぞ。 A 横山、谷口を前にぼろぼろ泣く B 工藤 野口に命を狙われる。 C 絢爛in 青森3 ちなみに項目だけ書いてあるものは無効投票とします。 (本文がAでお願いします だけなど) 締め切りは13時です。 芝村 2006/02/14 11 14 WR/2006/02/14 奇襲:バレンタイン作戦 WR/2006/02/15 イブニングニュース号外:バレンタイン抽選会 WR/2006/02/15 バレンタイン企画によってネクストゲーム発動。→「ネクストゲーム バレンタイン・プレゼント(石田谷口)」 NEXT-GAME <白いオーケストラ> 勝利条件:谷口殺害 2006/02/17 世界の謎掲示板:25895により謎ゲーム開始。目的は本ゲームでおこなう計画の立案。本ゲームでの参加募集とは別。(参考:謎ゲーム開始) WR 2006/02/17 感想部屋~舞踏準備~: ま、本試合前に既に前哨戦は始まっていますね。 世界の謎ハンター協会が作戦プランの検討に入りました。 100名の実行部隊、それに関連する支援部隊の 参加者はしばらくお待ちください。 芝村 2006/02/17 11 22 WR/2006/02/21 大絢爛ブログにて、小儀式魔術<白いオーケストラ>参加要綱掲示。参考:参加要綱の掲示 参加要綱に関する質疑応答 WR/2006/02/25 大絢爛ブログにて、白いオーケストラ・前哨戦掲載。 白いオーケストラ<ライト板5> さて、そろそろお祭りの季節が近づいてまいりました。 ライト板の復活です。3月3日スタートの小儀式魔術”白いオーケストラ”の前哨戦2です。 ここでは<青の厚志>がどの陣営に参加するかを競います。3スレッド勝負です。 キャラ愛とふくめてどうぞ。一言だけの場合などはカウントしません。 皆様ふるって、発言してください。 では本文 <青の厚志は……> A.ヤガミを助けて工藤を攻撃 B.石田咲良を助けてホープを攻撃 C.どちらの味方もしないで静観 なお、感想、要望板とは別ですので、ゲームにおける役割を”よく考えて”発言してください。 ある人物を出したい場合は感想・要望板ですよ。 それではみなさん。楽しくデスゲームを遊んでいきましょう。 一人につき1スレッド1発言です。よろしくお願いします。 WR/2006/02/27 NOTボーナス ガンパレードオーケストラ白の章(34)で上田に危機。 2006/02/27 感想・要望板0227より上田の生死判定発動。 上田虎雄については現在生死判定中です。 加護数量次第ですね。 芝村 2006/02/27 16 59 加護の集計でました。ゲームの公平性確保の為に上田のダメージリーディングはオープンダイス(公開)して行います。 上田のhpは1 加護は29 ダメージは8D6という条件です。 公開はAの魔法陣のチャット(風鈴さん)で行います。 開催時期は今夜です。どうぞ、お楽しみに。 芝村 2006/02/27 17 43 芝村@GM : そろそろ時間だな。 芝村@GM : では判定を行います。 芝村@GM : えい。 9D6 → 6 + 3 + 2 + 6 + 3 + 1 + 6 + 3 + 3 = 33 芝村@GM : おっと。間違い間違い。がははは。 芝村@GM : 8d6だったな。 System : ロムさんさんがログインしました。 芝村@GM : さあ。気合が入ってまいりました。それでは本判定にいきましょうか。 芝村@GM : やあ>ロムさん ロムさん : こんばんは。思わず入室してしまいました。 芝村@GM : はははあ。貴方が見届け人だな。 芝村@GM : どうぞ。みておいてください。 ロムさん : どうぞ、判定をお願いします。ダイス目は、ダメージですよね?加護値と同値までならいいんですよね? System : 戒さんがログインしました。 芝村@GM : 俺もドキドキする8d6を。 ロムさん : 上田のhpは1 加護は29. 芝村@GM : 正確にはHP0までは許容ですよ>ロムさん。 戒 : ドキドキ 芝村@GM : ではダイスロール。 芝村@GM : あらよっと 8D6 → 6 + 4 + 5 + 2 + 6 + 5 + 2 + 4 = 34 芝村@GM : 死亡ですね。 ロムさん : お。HP0まで許容ですね。 戒 : ぎゃー 芝村@GM : では判定を終了します。 ロムさん : 見届けました。また、数々の同志が見届けてる事でしょう。 System : 芝村@GMさんがログアウトしました。 WR/2006/02/27 世界の謎掲示板を中心に救助策が練られる→儀式魔術/白いオーケストラ/上田救出作戦始動 WR/2006/02/28 結果。白いオーケストラ<イブニングニュース0227> 上田虎雄の生死判定に失敗しました。 石田咲良を助ける最も簡単なルートは閉じられました。 これはプレイヤー敵味方に分かれて殺しあうことになりそうですね。 GPO掲示板:02786「景品交換所」が設置された。 ハードボイルドペンギンの召喚 100ペンギン WR/2006/02/28 大絢爛リブログにて、白いオーケストラ・前哨戦2掲載。 WR/2006/02/28 Aの魔法陣、小太刀さんと加納さん参加のエースゲーム開催。詳細→その他作戦/上田虎雄救出作戦。上田蘇生成功。 WR/2006/03/01 白いオーケストラを待ちましょうにおいて選択できる装備公開。 大絢爛舞踏祭?リブログにて、ペンギンボーナス 白いオーケストラ 前哨戦3、ボーナストラック 世界の謎コース1掲載。 GPO掲示板:02851「景品交換所その2」が設置された。 新たに景品が追加されました。 第2世界への新婚旅行ペアチケット 300ペンギン 上田虎雄の指を治療する名医 100ペンギン 香川が岩崎をぶん殴る 20ペンギン 今回はこれで打ち止めです。 景品交換の期限は3月4日までですのでおはやめに。 2006年3月2日朝、ユニットデータ一覧(1)、ユニットデータ一覧(2)、白いオーケストラ エントリーの掟掲載。儀式魔術支援サイトにて部隊編成と作戦相談開始。 17時半頃に儀式魔術支援サイトのセントラルを除く全チャットが沈黙。急遽避難所としてレンタルチャットが複数用意される。 20時頃白いオーケストラ 2月16日朝 セプテントリオン撤退掲載。 21時前、世界の謎掲示板:27037により、エントリー時間が1時間ずらされる。同時に白いオーケストラ 世界の謎コースは、遅すぎたのか掲載。 <ネクストゲーム 大儀式魔術 第二次黄金戦争> <ネクストゲーム 小儀式魔術 第二次黄金戦争-前哨戦 白いオーケストラ> エントリーに変更が加わりました。により、戦場に火星が追加される。 21時44分、支援サイトBBSに緊急連絡:火星は罠?が投下される。 22時、白いオーケストラ エントリースレッド掲載。10分以内で定員の200を突破。その後処理の都合か、30分以上かけて449までコメント数が増加。 2006年3月3日、白いオーケストラ 2月16日朝 横山・ニーギブロック1、戦闘詳報1 <ニーギ防衛戦> 戦死0 大勝掲載。 続いて3月4日、戦闘詳報1 <横山防衛戦> 戦死0 引き分け追加。 3月4日2時48分頃、是空さん 海法さんセントラルに降臨。 以下是空さんの発言抜粋。 是空@火星より > 火星には来るなっていっただろう……。 (3/4-02 48 32) 是空@火星より > 正式な報告は後になるが…… (3/4-02 49 25) 是空@火星より > 戦力の80%はすでに…… (3/4-02 49 42) 是空@火星より > オレを慕って来てくれた数名以外の戦力の生死は不明だ…… (3/4-02 50 25) 是空@火星より > 火星には…… (3/4-02 50 44) ここで通信途絶となり詳細は不明に。 GPO掲示板:発言番号03049において、セプの妨害によりペンギンの採点が打ち切られる。 戦闘詳報2 <火星撤退戦> 戦死46 完全敗北掲載。 GPO掲示板において300ペンギンの達成確認。 2006年3月5日 戦闘詳報3 <谷口説得戦> 戦死0 ただし今のところ 戦闘詳報4 谷口説得部隊 戦闘開始前1 ライト板5 援軍決定投票 次の展開で見たいのは? 1.小島航 2.上田虎雄+清子さんハイ 3.ヤガミの最後? 4.RB士誠号+覆面の世界忍者 5.ハードボイルドペンギン 戦闘詳報 青の厚志の代わりの援軍1 戦闘詳報 青の厚志の代わりの援軍2 戦闘詳報 青の厚志の代わりの援軍3 戦闘詳報4 主戦線の崩壊 戦死10 大敗 戦闘詳報6 清子さんHI! 戦闘詳報7 清子さんHI! 戦闘詳報8 戦闘詳報9 戦死3 引き分け 最後のライト板? エンディング投票 先ほど、石田咲良と谷口抜きでの戦闘結果でました。(したがってもう彼らは戦闘には出てきません) で、戦前の宣言どおりAの勝利は確定しているのですが、どう勝つかは、決まっていません。 これを投票で決めましょう。 二人は…… A.咲良の治療法をもとめて第2世界へ新婚旅行 B.冷凍睡眠で治療技術の完成する時を待つ C.消息不明 では、どうぞ。 ちなみに上に行くほど達成困難だったエンディングです。 Sこそ逃しましたが、Aランクまではできとるね。 戦闘詳報10 戦闘詳報11 人類の勝利 戦死0 完勝 白いオーケストラ エンディング マジック 魔術師より謹んで、プレイヤーの勝利を祝します。 貴方の勝ちだ。今日だけは。 2006年3月6日、Blog名が大絢爛舞踏祭に復帰。 白いオーケストラ<戦闘概報1> 白いオーケストラ 戦闘概報2 戦死公報 恩典広報 行方不明・死亡リスト 2006年3月8日、白いオーケストラ エントリー確認 生存確認スレッド掲載。第一次戦績広報(看板に偽りアリ) 63人分 第二次戦績広報(看板に偽りアリ) 64人分 第三次戦績広報(看板に偽りアリ) 51人分 第4次戦績広報(看板に偽りアリ) 3人分 2006年3月12日、白いオーケストラ外伝1 回廊突破戦 3月4日 2006年3月13日、ヤガミの死(白いオーケストラ・ダイジェスト) 2006年3月19日、特別編 Aの魔法陣による白いオーケストラ掲載特別篇 Aの魔法陣による白いオーケストラ(1) 特別篇 Aの魔法陣による白いオーケストラ(2) 特別篇 Aの魔法陣による白いオーケストラ(3) 戻る→儀式魔術
https://w.atwiki.jp/kuroeu/pages/4768.html
暗黒魔術 解説 暗黒を司る神々の力を源とする魔術。 雑感・考察 シリーズ初期から登場しているがゲーム内情報などで説明がされない為、割と謎な魔術系統。 上記解説は戦女神Ⅱの熟練度確認のところで確認できる説明。 暗黒魔術に分類されている魔術のいくつかに闇の現神の力を借りているという説明がある事を考えると、やはり神聖魔術の闇陣営版を暗黒魔術と分類していると考えて良さそうである。 …と思ったら闇陣営とはいえ神を信仰しているとは思えない魔シキ封錬ノ匠が暗黒魔術と思われる魔術を使えたりするのでよく分からないところ。 光陣営から見て邪悪っぽい魔術を一纏めにした蔑称みたいなものなのかもしれない。 その場合は暗黒属性の秘印術(玄磨魔術に暗黒属性が存在するので設定上はおそらく秘印術にも暗黒属性は存在する)も暗黒魔術に含まれるのかもしれない。 暗黒魔術の闇弾とかもそうだが神聖魔術でいう一般系みたいな使い手が多いやつは実は秘印術なんじゃないかな? - 名無しさん (2024-05-06 08 49 57) ソロモン由来の魔術があるあたり闇の神々限定ってわけでも無さそう。まあ神格を得て神様扱いされてるのかもしれないが - 名無しさん (2024-08-02 22 24 00) 名前
https://w.atwiki.jp/jyugoya/pages/35.html
儀式魔術/絢爛舞踏祭 2005/12/04に開始され、14日間がその期間とされた(2005/12/18終了)。 今回のゲームでは、早期に謎コースが敗退するという波乱含みの展開となったが、後はおおむねプレイヤーによりクリアされた。なお、期間延長(400BALLSで+7日)のためのイベント(保険金基玉)も行われたが使用せずにすんだ。 絢爛舞踏祭のゲーム内容 コースに分かれ、各コースに与えられた課題に回答をおこなった。 タイムアップは24時間 回答者は芝村氏が指定、もしくはこちらで選出 再回答の場合、回答者の変更は不可能 (ひとまず選出した場合のみ) 一回失敗するとコースが閉じる そのほかにコースごとの独自ルールがあった。 絢爛コースBALLSの提出は絢爛板で獲得した記事番号を明記 世界の謎コース謎板のフォーマットで回答 Aの魔法陣コース質問は一回のみで行動宣言 サプリメントの変更は不可能 各ステージ オープニングセレモニー WR/2005/12/04 第1ステージ WR/2005/12/04 第2ステージ WR/2005/12/05 第3ステージ WR/2005/12/06 第4ステージ WR/2005/12/07 第5ステージ WR/2005/12/08 ボーナストラック WR/2005/12/9 第6ステージ WR/2005/12/10 第7ステージ WR/2005/12/11 第8ステージ WR/2005/12/12 第9ステージ WR/2005/12/13 中休み WR/2005/12/14 第10ステージ WR/2005/12/15 第11ステージ WR/2005/12/16 第12ステージ WR/2005/12/17 その後 エンディング WR/2005/12/18 レポート 新年会 (打ち上げ) WR/2006/01/14 まとめ 儀式魔術/絢爛舞踏祭/事件別まとめ (by 十五夜) 戻る→儀式魔術
https://w.atwiki.jp/magicschool/pages/166.html
「さて、奴等の元へはD・Dと小龍が向かったはずだが、あの様子だとやられたな」 「にゃあ。あいつら口ばっかりでまだまだだにゃあ」 「どうするのだわ?あいつらの処遇は」 「負け犬に用などない。あのまま放置だ。助ける必要などない」 「だにゃあ」「だわね」 冷酷に敗者を切り捨てる。 この世界では強さがものを言う。 負けて捕虜になるようなものなど必要ない。 助ける必要などもっとない。そのまま死ね。 「あんな奴等など惨めに死ねばよいのだ。そこのスカーレットだったもののようにな」 「まったく……にゃ?」 「どうしたのだわ?何かおかしなものでも見つけたのだわ」 「いにゃ、なんか今、そこの肉片が動いたように見えたんだにゃ……にゃあ?」 血の海の中に点在するスカーレットの真っ赤な肉片へと目をやる。 しかしそんなものが動くわけもない。どうみてもただの肉でしかない。 気のせいだ、もしくは幻覚でも見たんだろう、そう思った。 その瞬間だった――――肉片が勝手に動いたのは。 「「「!?」」」 信じられない光景だった。 何かに引っ張られるように肉片が動いているではないか。 散らばっていた肉片はズルズルと一箇所に集まろうとしている。 血の海もそうだ。広がっていたはずの血液はどんどん範囲を狭めている。 まるでそれ自体が意思を持っているかのようだ。 一箇所に集まった赤い物体たちは、形を成していく。 「なんだ……貴様は、スカーレットなのか……!?」 物体は答えない。そもそもまだ返事が出来るような形状をしていない。 今はまだ不定形。どんな姿になろうか迷っているかのようだ。 ぐちゅぐちゅと音を立てて、怪しく、奇妙に蠢いている。 腕のようなものが出来、続いて脚、頭、胴体、様々なパーツが出来ていく。 最終的にそれは、等身大の180cm程度の人型へと落ち着いた。 しかし人というよりも、酷く無機質な真っ赤なマネキンのように思えた。 それはしばらくは微動だにしていなかったが、突然ある変化が起こった。 その真っ赤なドロドロとした全身に、ギラリと光る目が現れたのだ。 何十、いや何百というほどの目玉はギョロギョロと視点を変化させる。 やがてその何かは、口を開いた。 「「「「「オ ハ ヨ ウ」」」」」 エコーが掛かったような、何人かが同時に喋ったような不可解な声。 しかも大人や子ども、女や男、あらゆる声質が混じっている。 もともとのスカーレットのものとは全く違うものだった。 というか面影など一切残っていない。完全に別人、いや別物だ。 その謎の存在に、再びシアンは問いかける。 「貴様は、スカーレットかと聞いているのだ……答えよ!」 「ソウダヨ」「セイカイダゼ」「ゴメイトウ」 「何……?」 真紅の生物は答える。 片言の、幾重にも重なり合った不気味な声で。 全身の目玉すべてをシアンたちに向けて。 むせ返るほどの血液の匂いを充満させて。 「ボクガ」「ワタシガ」「オレガ」「ワレガ」「ジブンガ」「ワシガ」「オイラガ」 「「「「「スカーレットダ」」」」」 刹那、全ての目玉が同時に笑った。 「フフフフ……」「アハハハ……」「クスクス……」 いくつもの笑い声が重なり合って聞こえる。 それは酷く歪で、不恰好で、不安定だった。 生物と判断することすら憚られるあの存在は自らをスカーレットだと言った。 しかしあのどこにもスカーレットの存在を感じることはできない。 彼という存在は奥底で眠っているのか、それとも消えてしまったのか。 「キエテイナイヨ」「カレハイキテイルワ」「ナゼナラ」 「「「ボクラガ、スカーレットジシンダカラ」」」 「……理解できんな。貴様等はなんだ?貴様等はスカーレットのなんなのだ?」 「ナンドモイッテルジャネーカ」「ワタシタチハワタシタチ」「ソレイガイノ、ナニモノデモナイ」 「……話の通じない奴等だわね。なんなのだわこいつらは」 「わからないにゃ。シアンが分からないんじゃあたしらにもわからないにゃ」 「いいや……分かってきたぞ、奴等がなんなのか」 スカーレットと名乗るあの存在は奴を殺すまではその存在を欠片ほども見せなかった。 しかし殺した途端、まるで封印を解かれたかのように表へと現れてきた。 そして老若男女、あらゆる声質がたった一体から聞き取れる。 つまりは「そういう存在」なのだろう。あのいくつもの声たちは。 「あれこそが、スカーレットが内包する血液の真の姿。 100万を越える生物のDNAの中の意識の集合体だ」 「だわっ!?」「にゃにゃあ!?」 「ウフフ、ゴメイサツネ」「ダイタイアッテイルヨ」「ト、イウカ、ダイセイカイ?」 「口調が安定しないことと、複数の声質、そして貴様等がスカーレット自身だという発言から推測したまでだ」 「スゴイナーアコガレチャウナー」「オレラモアタマイイホウガヨカッタゼ」 「まぁいい。貴様等がスカーレットだとそこまで言い張るのならば話は変わらん」 指を立てて、そのままスカーレットだったものへと突きつける。 鋭く、蛇のような目で睨みつけるが、一切怯む様子はない。 そもそも脅しが効きそうな様子もないわけだが。 あんな人外に人間と同じ対応をしたところで意味がないだろう。 「貴様等は我輩の毒の餌食にしてくれる。1対3だ。貴様に勝ち目などないと見えるが?」 「……ヤッテミルトイイ」「キミラガボクラニカテルトハ」「オモエナイケドナ」 「抜かせゴミが。“デッドリースモーク”」 「危ないのだわっ!」「にゃにゃっ!」 思い切り息を吸い込み、吐き出す。吐き出されたのは息ではなく、どす黒い煙。 無論、この煙にも毒が大量に含まれている。しかも瑠璃に使ったものよりも強力なものだ。 吐き出された煙は辺りに充満していき、スカーレットを飲み込んだ。 慌てて離れたマリアンヌと静美が様子を窺っている。 「やった……のだわ?」 「そんなわけにゃいとは思うけどにゃ」 「油断するなよ、来るぞ」 「フフフフフ」「アハハハハ」「ケラケラケラ」「ヒャハハハハ」 ボッ、と煙の中から赤い鞭のようなものが伸びてきた。 よくみるとそれは腕のようだった。手や指が見て取れる。 反応して横に体をずらし、攻撃を回避しようとした。 しかし避けたと同時に腕についていた目玉がこちらをギョロリと見る。 突如腕からさらに腕が枝のように伸びる。腕が三人をしっかりと捕らえた。 「ツカマエタ」「コノママツブシテヤロウカ?」「ソレトモタタキツケル?」 「さて、果たしてそれはどうだわね?シズミ!!」 「にゃにゃっ!!」 いつの間にか静美がスカーレットの背後に移動していた。 ――否。さっきから彼女はスカーレットの後ろにずっといたのだ。 マリアンヌの得意とする魔術、それは幻術。人の目を騙し、偽り、惑わせる魔術。 彼女は得意の幻術を使い、あたかも目の前に静美がいるかのように思わせていたのだ。 スカーレットの腕の一本は今も静美を捕らえているように見えている。 しかしそれは幻であり、さきほど捕まえたはずの静美は腕の中にはいない。 だって彼女は捕まる前から彼の後ろにいたのだから。 静美が魔術を発動する。爪が長く鋭い、刃物のように伸びた。 渾身の力を込めて腕を振るう。スカーレットの真っ赤な胴体は真っ二つになった。 「やったにゃ!」 「バカが、まだだ!」 「にゃあっ?――――にゃがあっ!?」 「ザンネンデシタ」「オシイオシイ」「ソレジャワタシタチハコロセナイ」 静美の胴体に真っ赤な杭が突き刺さっている。 その杭はスカーレットの胴体、背中からまっすぐに伸びている。 体はもう元に戻っていた。そもそもが血と肉片で出来ているのだ。 細切れにされよううが、ミンチにされようが、だからなんだという話だ。 そしてその全身の目玉は、しっかりと静美を捉えていた。 静美の姿は幻術で認識できないはずなのに。 「コノカラダニハ100マンノDNAガコンザイシテイル」「ソノナカニ、『ゲンジュツヲミヌクノウリョク』ガアルトハカンガエナカッタノカイ ?」 「チッ……化物めが。我輩の毒で弱ってすらいないというのか」 「アア、アレ?」「ヒドラノドクにクラベレバカワイイモノサ」「アロマカトオモッタゼ」 「にゃ、がはっ……げほっげほっ……」 「クルシイ?」「ツライ?」「キツイ?」「シンドイ?」「シンジャイタイ?」 「ソレジャアオノゾミドオリ」「コロシテアゲルヨ」 「にゃ……ぎゃあっ!!」 突如スカーレットの体に異変が起こった。 背中から無数の細い触手のようなものが生えてきたのだ。 触手は杭で突き刺した静美に追い討ちをかけるように突き刺さった。 しかしそれだけでは終わらない。触手が脈動する。 じゅるじゅると生々しい音を立てて、血液が吸われていく。 全てを吸いきり、ミイラのように成り果てた静美をそこらへ投げ捨てる。 当たり前だが、とっくに彼女は息を引き取っていた。 「ゲプッ」「ゴチソウサマデシタ」「アンマリオイシクナカッタワ」 「し、シズミ!!」 「ソモソモサァ」「サイショカラマチガッテンダヨ」 「何……?」 「1タイ3ジャナイ」「1000000タイ3ナンダヨ」「カテルワケナイワヨ」「シカモヒトリヘッチャッタ」 「「「「「ネェ、コレデモカテルノ?」」」」」 そのとき、シアンはこれまでの人生で味わったことのない恐怖を感じた。 背筋が凍るような、全てを飲み込んでしまいそうな恐怖を。 規格外に強く。 予想外に強く。 埒外に強く。 例外に強い。 目の前に立ちはだかる人外から。 その時点で、彼等の敗北は決定した。 それからの戦いはあまりにも呆気なく、味気なく、素気なく、あっさりと終わってしまった。 ほとんど同じような手順で胸に杭を穿たれ、マリアンヌはミイラと化した。 残ったシアンも力を振り絞って抵抗はした。しかしそれは無駄だった。 ひとつの身体に集約された100万の軍勢はあまりにも強かった。 気づいたときには、右手左足をもがれ、無様に地に這い蹲っていた。 「オワリ?」「ネェオワリ?」「モウオワリナノ?」「ツマラナイネ」 「化け物が……!我輩にこのような醜態を晒させて無事で済むと思うなよ……!!」 「イマノジブンノジョウキョウワカッテルノカヨ」「モウスグシヌノヨアナタ」 「黙れ!我輩は頭だけにされようと貴様を殺してやるぞ!喰われたとしても呪い殺してやる!!」 「デキルトイイネ」「ソレジャ、サヨウナラ」「ソシテイタダキマス」 また全身から触手が伸びる。 触手は倒れたままのシアンへと狙いを定める。 次の瞬間。一斉に触手がシアンへと襲い掛かった。 ――しかし触手はシアンではなく、甲板を貫いた。 外れたのではない、わざと外したのだ。 それを悟ったシアンは激昂した。 「貴様、そこまで我輩を侮辱したいか!殺すならさっさと……!」 「ソレハチガウゼ」「キミヲコロスノハアトマワシダ」「『オヒメサマ』ガキタカラネ」 「なん……だと……?」 シアンが疑問そうに眉をひそめたとき、甲板に何かが落ちる音が聞こえた。 違う、落ちたのではない。降り立ったのだ。空から、飛び降りて。 目をやったそこには瑠璃が立っていた。 「始めましてスカーレット。随分と大胆なイメチェンをしたじゃない」 「ヤァラピス」「ゴキゲンヨウ」「イヤ、ハジメマシテカナ?」 「あのおちゃらけ男はどこにいるのかしら?」 「カレナラネムッテイルヨ」「フカイ、フカイ、ネムリニツイテイル」「オコソウカ?」 「いいわよ別に。あいつにその体を返してくれればそれで」 瑠璃はまるでシアンなどそこにいないようにそっちのけで話を続ける。 一切目もくれずスカーレットと会話をしている。 いい加減無視されていたことが頭に来たのか、シアンが口を開いた。 「貴様、我輩を無視するとは万死に値する行為だぞ。許さんぞ、今すぐにでも息の根を止めてやろうか」 「ウルセェナァ」「オチオチハナシモデキナイ」「ヤッパコロシトクカ」 右腕にあたる部分が、長い太刀のように変化した。 目にも留まらぬ速さで血の太刀が振り下ろされる。 だがその太刀は最後まで降ろされることなく途中で止まった。 間に瑠璃が割り込み、両手で挟むようにして受け止めたのだ。 その光景を見てシアンが驚愕し、同時に憤慨する。 「助けを請うた覚えはないぞラピス……貴様も我輩を侮辱するというのか!」 「違うに決まってるでしょこのドアホ毒男」 「ごぼはぁっ!!」 刹那、瑠璃の凄まじい蹴りが倒れていたシアンの顔面に突き刺さる。 風に吹かれる木の葉のように軽々吹っ飛ばされたシアンは壁に叩きつけられた。 意識はあるが、全身が酷く痛む。むしろ気絶してしまったほうが楽だったかもしれない。 痛みに苦しみもがいていると、瑠璃がシアンの元へ歩いてきた。 踵で強くシアンの頭を踏みつけた。グリグリと捻りを加えて。 「私はアンタに仕返しに来たのよ。他の奴に殺されちゃ困るわけ。分かる?ねぇ分かってるかしら?」 「が、き、さ…貴様……!」 「やかましいわよ下種。本当は五体満足の状態のあんたを殴ってやりたかったわよ。 でも仕方ないじゃない。魔力回復に時間が掛かったのよ。来るのが遅れちゃったのよ。 しかもこれでも最低限3回くらいしか魔術が使えないくらいしか回復してないのよ。 あーもうやんなっちゃう。あんたんとこのアホな部下がこなけりゃよかったのよ。 ねぇ聞いてる?ねぇ。ねぇ。ねぇ。なんとか言いなさいよ毒フェチイ○ポ野郎」 踏みつけ、踏みつけ、何度も踏みつけ、そのたびに罵声を浴びせる。 できるだけ死なないように手加減をしながら、痛みの強い部分を踏む。 さっきから侮辱侮辱言っているが、むしろ侮辱されたのはこっちのほうだ。 僅かな油断から毒で殺されかけ、さらにその後見せられないようなゴニョゴニョ…… 「――――っ!!ああもぅっ!」ガンッ 「ラピス、サッキカラウゴイテナイゾソイツ」「シンジャッタカナ」 「あら?……あーだいじょぶ、生きてるわ、うん、多分」 顔面を踏みつけていた足をどけるとシアンが白目を剥いて気絶していた。 あれだけ何度も強く踏みつけられていたのだ。気絶して当然といえる。 とりあえず気絶したシアンは蹴り飛ばしてその辺りに放置しておくことにした。 踏みつけまくってスッキリしたのか、今の瑠璃は実に清々しい顔をしている。 腹の中に溜まりに溜まっていた鬱憤を全て吐き出したようだ。 「さてと、そろそろアイツにその体を返してあげてほしいのだけれど」 「エー」「ヒサビサニオモテニデタンダ」「モウチョットダケ」 「いいから返しなさい」 「……マッタクコワイナァ」「コノオヒメサマハ」「ハイハイ、カエシマスヨ」 人型だった輪郭が歪み、変化し、球体になった。まるで真っ赤な卵のように。 表面にはあの無数の目が今もひっきりなしにぐるぐる動いている。 だが、しばらくするとその目が同時に閉じられた。卵にひび割れが生じる。 割れた卵の中から、見慣れたあの姿が現れた。全裸だけど。 前のめりに倒れそうになるのを耐え、その顔を瑠璃へと向けた。 「やぁ、久しぶりラピス……元気そうでなにより」 「お帰りなさいスカーレット」 「ああ、ただいま」 様子を見るに身体に異常はなさそうだ。 とりあえず全裸だったのが気に喰わないのでシアンの白衣を剥ぎ取って着せる。 目の前で粗末なものをぶらぶらさせられると目の毒だ。目が腐る。腐り落ちる。 白衣は血みどろだったが、まあ緊急時なのでよしとする。 「んじゃ帰るとしましょ。ヴァイオレットたちが待ってるわ」 「ん、そうだね。心配させちゃいけない」 「おいで、ジャック!」 スカーレットの無事を確認すると、踵を返して海へと跳んだ。 それとほぼ同時にスラッシュワイバーンが現れ、瑠璃とスカーレットを回収していく。 研ぎ澄まされた鋭い刃のような雄叫びをあげ、空気を切り裂いて飛んでいく。 目的地は勿論、COLORS軍艦へと向けて。 ミストラル海域から遥か遠く離れたバルバロイ山脈。 あまりにも険しく、厳しく、切り立った崖や山々が連なる場所である。 その特殊な条件下のためか、人はおろか、生物すらろくに棲んでいない。 転々と民家など建造物のようなものはあるが、全てが放置されたものである。 つまり今ここは絶好の戦場となっているのだ。被害や妨害もなく、純粋な戦いができる。 そう、現在バルバロイ山脈では地形が変わるほどの激戦が繰り広げられているのだ。 縦横無尽に空を飛び交うフロイツェンと、それを地上から攻撃するノーカラー。 この二人の戦いは長時間に渡って続けられていたのだ。 「“次元斬・黄刻”!」 「ほいっとな。そうれ、次のが降ってくるぞ」 「ちぃっ“緋断”!」 ノーカラーがガラスの刃を有した刀剣を振るう。 次元が切り裂かれ、その裂け目が斬撃として飛んでいく。 フロイツェンはそれを空中でひょいと避け、指を振った。 すると空からいくつもの岩石が降って来た。隕石ではない。 再びガラスの刀剣を振るうと、岩石は全て真っ二つになった。 降って来た岩石はノーカラーに掠ることもなく、そのまま地面へ落下した。 「ほっほっほ、楽しいのぉ、ノーカラーよ。こんな楽しいのは久しぶりじゃ」 「抜かせ天帝。物を飛ばすばかりではなくて、おまえ自身が来たらどうだ?」 「いんや、お主の『射程範囲』には入りたくないからの。近づくのは嫌じゃよ」 そう言ってまた指を軽く振った。 先ほど真っ二つになった岩の破片がふわりと宙に浮く。 岩は縦横無尽に動き回り、ノーカラーへと襲い掛かった。 紙一重でそれを回避し、ガラスの刀剣を振るう。 今度はさらに細切れに、小石レベルまで切り刻んだ。 「いやはや、見れば見るほど見事な剣捌きじゃ。見惚れるほどじゃよ」 「お前に褒められたところで嬉しくもなんともないな。しかし面倒だな、お前のその魔術は」 「言ったじゃろう。重力とは似て非なるもの、斥力と引力の魔術じゃ。 “反発し引かれあうもの《オペレイション》”などと呼ばれとるな」 「名前などどうでもいい。興味すらないな」 「そうか」 宙に浮いたままでフロイツェンが腕を高く空へ掲げた。 それと同時に周囲に何本か生えていた木々が根っこから引っこ抜ける。 腕を振り下ろすと、まるで矢のように木々がノーカラーへと襲い掛かった。 ガラスの刀剣を一閃すると、木々は一瞬にして粉々に寸断された。 互いに少しもダメージを与えられぬまま戦闘は続行される。 「そういえば、お主には礼を言わねばならんのう」 「礼など言われる覚えは俺にはまったくないんだが」 「ソールとルーナ、あの双子の件じゃよ」 「ああ、奴等か」 彼等とは今までに二度顔をあわせている。 といっても、もう顔をあわせることはないのだが。 既にこの世に彼等は存在しないのだから。 しかし腑に落ちないことがある。 「俺たちは奴等を殺した。恨みはされど、感謝はされるはずないと思うが?」 「いいや感謝しとるよ。なぜならおぬし等はあの子らを不幸から救ってやったのだからな」 「不幸、だと?」 「左様。あの子らの親もヴァルハラ師団に所属しておったんじゃが、数年ほど前に亡くなっておってのう。 親のいない日々を二人っきりで過ごしておったのじゃ。それはそれは不幸じゃったろうに。 だが、お主らがあの子らをこの世の柵から解き放ち、不幸から救ってくれたのじゃよ。 感謝しようノーカラーよ」 「成る程な……」 「理解、できたかの?」 「ああ。お前がどうしようもなく救えない人間だということがな」 フロイツェンを睨みつけるその目には軽蔑の意が込められていた。 おそらくそれはフロイツェンにも少なからず伝わったことだろう。 「ほう……?どういう意味じゃ、ノーカラー」 「人の幸不幸なんてものは自分が決めることだ。お前が決めることじゃあないんだよ」 「いんや違うのう。この世に生きているだけで、人は皆不幸なのじゃよ」 「ほう。結婚し、家庭を持っている者も。仕事が成功し、巨万の富を得た者も。 そいつらも全て不幸だと、お前はそう言いたいのか?」 「左様じゃ。家庭を持てば、家族を養うために余計に働かねばならん。不幸じゃ。 巨万の富を得たところで、金なんぞありすぎても使い道に困るだけ。不幸じゃ。 この世に生きている限り、人は皆おしなべて不幸なのじゃよ」 「だから世界征服をして、不幸から救ってやろう。そう考えているとでも?」 「聡いのうノーカラー。その通りじゃよ」 「……どうやらお前とは気が合わないようだな。理解できん」 「わかってもらおうなどは思っとらんよ。だが儂は、これが正しいと思っておるのじゃ」 「…………。」 その時ノーカラーは悟った。この男とは一生分かり合えないだろうと。 たとえどんな言葉を投げかけようとも、屁理屈で返されるだけだ。 話し合いなんてしようとするだけ無駄だ。会話が成り立たないのだから。 まるで別々の国同士で別々の言語を使って会話をしているかのような。 まあ、そもそも、話し合いするつもりなどこちらにも毛頭ないわけだが。 自分がしたいのは戦い、殺し合いだ。話し合う必要は無い。することはひとつ。 「とにかく、お前は俺の敵だということに変わりは無い。狩らせてもらうぞ」 「ほう、出来るかの?儂の魔術はこの星をも統べる力なのじゃぞ?」 「星だと?ハッ、笑わせるなよ。ならば俺の魔術はこの世を統べる力だ」 「世を統べる?かっかっか。笑わせるのう」 「笑っていられるのも今のうちだフロイツェン。思い知るがいい。 禁術として封印された、俺が誇る次元魔術の真の力をな」 ノーカラーがそう宣言した瞬間、フロイツェンは確かに感じ取った。 その身体の全てで、ノーカラーの魔力が明らかに変質していくのを。 ノーカラーが右腕を次元の裂け目へと突き刺し、引き抜いた。 そこにはあの次元剣ネームレスがしっかと握られていた。 何を思ったのかネームレスの刃に手のひらをぐっと押し付ける。 当たり前だが、手のひらからは血がドッと溢れた。手から血が垂れる。 垂れた血液がネームレスへと滴り落ちた。 ――――その瞬間、変化は起こった。 「な、なんじゃっ!?」 辺りに凄まじい魔力の奔流が迸る。 それはまるで竜巻の中にいるかの如く。 強く、激しく、凄まじく、恐ろしいものだった。 全てを飲み込み、喰らうかのような。 膨大な魔力があの剣から溢れている。 「何がどうなっておるのじゃ……!」 「――“其は魔道を極めし覇王の剣”」 「(詠唱じゃと!?あれはマズい!嫌な予感がする!)」 「“天地を切り裂く魔獣の爪牙” “億の年月を重ね洗練されし刀”」 「ならば止めるまでじゃ!ぬうん!」 詠唱を始めたノーカラーに向け、岩石を飛ばす。 しかし岩石は魔力の壁によって阻まれ、粉砕された。 もはや手出しすることなどできない。全て手遅れだったのだ。 もう出来るのはその光景を眺めることと、外から叫ぶことだけだ。 ノーカラーは止まらない。詠唱を続ける。 「“我が身の全てを捧げ生贄とし” “我が血を以って契約と成す”」 「駄目じゃ止まらぬ……!やめろ!やめるのじゃ!」 「“絶望の刃よ――”」 「“―――呼応せよ。”」 一瞬にして魔力が凝縮され、弾けた。 尋常ではない量の魔力が僅か一点に集中した。 そしてそれはまるでビックバンのように爆発を起こした。 辺り一帯は目の前で核爆弾でも落とされたかのような暴風に襲われる。 フロイツェンは飛ばされないよう、重力を操作して無理矢理その場にとどまった。 どれほどの時間が経っただろうか。風が止んだ。未だ煙と魔力光で何も見えない。 が、再度起こった爆発でそれは全て吹き飛んだ。 「お早う“ネームレス・ゼロ”。何年ぶりだろうな、お前を抜くのは」 「(なんじゃ……なんなんじゃあれは!あんなものが存在するというのか!)」 ノーカラーの手に握られていたのは以前までのネームレスではなかった。 真っ白なボディは血で真っ赤に染まり、禍々しさを増している。 板のようなフォルムは砕け、洗練された美しい流線型の形状が現れた。 そしてその表面には真っ白い光が基盤のように走っている。 何もかもが以前とは違う。別物といっていい。 「……それが、その剣が、お主の切り札ということかの?」 「切り札。そうだな、これが俺の奥の手だ。お前を倒すためのな」 「成る程、確かに、いやはや。凄まじい力を秘めておるようじゃの」 「秘めてなどいないさ。これは全てを解放した姿だからな。故に俺自身制御が上手くいかん」 よく見ればネームレスを握っているのは先ほど手のひらを切ったほうの手だ。 傷は塞がっているのか、血は流れていない。否、流れた矢先から剣に吸われているのだ。 術者の血液を吸う剣。まさかあの剣は呪われた剣だとでも言うのだろうか。それとも―― 「違うな。これは俺が力を得るために払う代償だ。呪いではない」 「呪いではない?儂にはそれが妖剣にしか見えんぞ。それにお主、そのままでは死ぬじゃろう」 「ああ死ぬな。だがそれよりも先に、お前が死ぬだろうな」 「抜かせ小僧が!」 フロイツェンが空高く舞い上がった。それと同時に周囲の岩や木なども一緒に宙に浮く。 腕を振り下ろすと岩石や木々が砲弾のように一斉にノーカラーへと襲い掛かった。 次々に降り注いでいく岩石や木々は岩を砕き、地面を削り、土煙を巻き上げる。 その圧倒的な質量は、そのまま圧倒的なまでの破壊力を生んだ。 止まない豪雨の如く飛礫は降り続けた。 「はぁ……はぁ……やったか?」 「おいおい、それはやってないフラグだろう。知らないのか?」 「なんじゃと……!」 堆く積もった飛礫の山と土煙の中から声がする。 まさかあれだけの数の攻撃を受けて生きているというのか。 ありえないことはない。奴の持つ次元透過ならば全ての攻撃をすり抜けることができる。 だがしかし、あれとは雰囲気が違う。感覚が違う。様子が違う。 土煙が晴れて、視界が明らかになる。 そこには予想だにしなかった光景が待っていた。 「……どういうことじゃ。何をしたお主」 「何をしたって。別に何も」 「嘘をつくでない!それじゃったら何故貴様の立っている場所に飛礫が一つも落ちていないんじゃ!」 そう、言葉の通りノーカラーの周りには岩石どころか小石ひとつ落ちていなかった。 あれほどたくさん落とされた岩石や木々が掠りもしていない。全て外れたのだ。 しかしそんなことはありえない。0%とは言わないが天文学的数値に等しいだろう。 攻撃を逸らしたようにも、避けたようにも見えないし思えない。 一体全体何が起こればあんな状況になるというのか。 「種明かしをしてやろうか」 「やはり何かしとるんじゃないか、お主」 「いいや、この通り俺はここに突っ立っていただけだ。ただ偶然、ここに落ちてこなかったというだけだ」 「そんなわけがないじゃろう。普通はありえん」 「まぁ普通はありえないな。だが、可能性はゼロじゃあない」 「何が言いたいのじゃ。ノーカラー」 「パラレルワールド――並行世界というものを、聞いたことがあるな?」 おそらく誰でも一度は聞いたことがあるであろう単語である。 この今自分が存在する現実とは別に、同じような世界が同時に存在しているというものだ。 例えば、分かれ道で右に行った場合には、同時に左に行った場合の世界が存在することになる。 (例えがあまりにも雑すぎるような、間違っているような気もするが気にしない) SF漫画や小説などでよく題材などにされることも多いものだ。 しかし何故、そんな言葉が今出てくるのだろう。 「簡単に説明するなら、だ。このネームレス・ゼロはその並行世界を次元を切り裂いて繋げることができる」 「並行世界を繋ぐ?それが今の状況とどう関係が――」 「つまり『お前の攻撃が全て外れる世界』を、俺が選択したというわけだ」 「な!? 確かに外れる世界が存在しない道理はないが…… まさかそんな馬鹿げたことをやってのけたというのかお主!」 「やってのけたからこそ、今こういう状況下にいるわけだが」 「ふざけるでないぞ……事象改変魔術なんてものが存在するなど……」 ノーカラーの言っていることが真実ならばとんでもないことだ。 これから起きることを自由に選択できる魔術など、見たこともなければ聞いたこともない。 便利だとかそんなチャチなものじゃ断じてねぇ。レベルが違いすぎる。 そう、強いて言うのならば―――― 「もはやこれは神にすら匹敵する力じゃぞ……!」 「神なんて大層なものに、俺はなった覚えはないんだがな」 「しかし解せぬのう。何故そんな魔術が世に知られておらぬのじゃ」 「簡単なことだ。世界中の人間が皆で挙って改変などしてみろ。この世の理が崩壊するぞ だからこそ次元魔術は禁術として記録から抹消されたというわけだ」 「なるほどのう。じゃが、疑問はまだある」 閉じられたかのように細い目が僅かに開かれる。 その目はとても鋭く、何かを確実に見抜いている目だった。 視線はノーカラーに向けたままで一切逸らそうとはしない。 「お主。そんな魔術を何処で覚えたというのじゃ?」 「……。さて、無駄話もここまで」 「答えぬのか?最近の若いもんは臆病者じゃのう」 「生憎、挑発に簡単に乗るつもりはないんでな。時間ももうない。 この剣だけしか使えない、次元斬でケリをつけよう」 「ほう、つまり秘密の必殺技というわけじゃな?」 「そんな格好の悪い呼び方をするな。殺すぞお前」 「もとよりそのつもりじゃろう?これは殺し合いじゃ。どちらかが死ぬまで終わらぬ」 「……はっ。それもそうだ。ならば終わらせるとしようか。この戦いを」 身の内に内包する魔力を互いに解放させる。 自らのもてる力全てを出し切り、最強の魔術を行使する。 「“反発し引かれあうもの《オペレイション》”!!」 「“次元斬・白鎌”!!」 ふたつの強大な力がぶつかり合う。 結論から言うと、戦いに勝利したのはノーカラーだった。 宙を飛び回っていたフロイツェンは地に落ちた。落とされたのだ。 地に這い蹲っているフロイツェンの全身には刀傷があり、血を流している。 ノーカラーは反撃を喰らったものの、クレーターの中央に立っていた。 強大な斥力に押し潰されることなく耐え切ったのだ。 「この戦い、俺の、勝利だな……」 「ぐ……あ、なんじゃ……?目の前が、歪んで……」 「ネームレス・ゼロでしか使えない次元斬・白鎌(ビャクレン)…… 並行世界を経由することで、あらゆる行動の過程を切り捨て、結果だけを残す。 つまり俺が剣を構えただけで……お前は斬られたことになるというわけだ……」 「かっかっ……まったく馬鹿げた魔術じゃのう……参ったよ」 「しかし、この攻撃を受けてまだ生きているとは――――っ!? ぐあっ……!」 言い終える前にノーカラーが前のめりに倒れこんだ。 握っていたネームレス・ゼロが手から落ち、カランと音を立てる。 地面で一度跳ねると全体にヒビが入り、細かく砕け散って霧散した。 ネームレスは本来別次元に存在する武器。この世界に存在するにはあまりに不安定なのだ。 ノーカラーはというと体を起こそうとしてはいるが途中で力尽きてまた倒れてしまっている。 顔色は悪く、少し青白く、血の気が失せている。 この様子を見てフロイツェンはすぐに感づいた。 「剣に血を吸われすぎたな……お主……。限界、ということかの……」 「はっ……馬鹿を言うな、これは、あれだ、少し眠くなったんだ……」 「戦闘中にする言い訳かの……それは……」 「う……るさい、どっちにせよ、動けないのは……お前も、同じだろうが……」 顔だけを無理矢理起こしてフロイツェンを睨みつける。 その目は顔色とは違って全く闘志が失せていない。戦う者の目だ。 しかしそれは傷を負ったフロイツェンとて同じこと。 未だ勝利を諦めている様子は一切見受けられない。 それどころかむしろ勝ちを確信したようにも見える。 「かっかっか……どうやら、儂の勝ちのようじゃな……」 「何を馬鹿なことを、よくて引き分け……だろうが」 「儂の最強の魔術が……ただ斥力を、ぶつけるだけとでも……?残念、あれはフェイクじゃよ」 「……なんだと?」 「あちらに相手の意識を向けることで、本来の目的から目を逸らさせる……その間に、本命は迫ってきておるのじゃ」 ノーカラーはその言葉ですぐに感づいた。 残る力を振り絞って体を仰向けにして空を見上げた。 空はすでに日が落ちかけ、夕闇に染まりかけていた。 点々と眩く瞬き、光り輝く星もいくつか見えている。 しかしその中に、一際輝く妙な星があった。 その星は徐々に大きくなって、いや、こちらに向かっているように見える。 「儂の最強の魔術……まぁありていに言えば、隕石、というやつじゃな……」 「……はっ、まったく、馬鹿げたことを……しかし、お前も死ぬぞ?この距離では」 「本望じゃよ……そろそろ儂も、この世に生まれた不幸から救われたいと思っておったのじゃ……」 「最初から道連れにするつもりだった、というわけか……」 「まあそういうことじゃ。仲良く、あの世に行こうではないか」 ニタリと不気味な笑みを浮かべる。こいつ、本気だ。 本気で隕石をここに落として一緒に死のうとしている。 両者共に先の戦いで魔力をほぼ使い果たしている。 肉体も負傷しており、動けるような状態ではとてもない。 隕石なんて落ちてくれば余裕でお陀仏だろう。 とうとう隕石の形がはっきりと見えてきた。 もう落ちるまで数十秒もない。逃げられない。 まさに万事休すといったところか。 「儂の勝ちじゃ、ノーカラーよ……!」 「――――いや、やはり『俺たち』の勝ちだ」 「なんじゃ……ぬっ!?」 突如、辺りが真昼のように明るくなった。 不自然に思い空を見上げると空の彼方に眩い光源が見えた。 そして次の瞬間には夕空を一筋の光の帯が横切った。 あまりの眩しさに思わず目を瞑ってしまう。 そして再び目を開けたとき、隕石は跡形も無く消えていた。 「なんじゃ……何が起こったのじゃ……」 「申し訳ありません先輩!遅くなりました!」 「いいや、いいタイミングだ……」 倒れているノーカラーの前に輝く天使の輪と光の翼を有した一人の少女が降り立った。 少女ははくるりと振り向き、両手をノーカラーへ向けてかざした。 光のリングが展開し、ノーカラーの上でくるくると回りだす。 先ほどまで青白かったノーカラーの顔に明るさが戻った。 どうしても力の入らなかった体に力が満ち溢れてくる。 戦闘時に負った傷も無事回復した。 ゆっくりと脚に力を込めて立ち上がる。 おもむろにぽんっと少女の頭に手を置いた。 「よくやったヴァイオレット。ご苦労だったな」 「いえ、そんな……えへへ」 「成る程のう……あの光線はその娘のものじゃったか……」 「ああ。俺の優秀な部下だよ」 「優秀な部下、か。そのわりには……お主等妙に仲がよいが……まさかお主」 「馬鹿なことを言うな。刻むぞ」 「まだ言っておらんじゃろうに……」 ノーカラーがガラスの剣をフロイツェンへと突きつけた。 ともかくこれでチェックメイト。勝負ありだ。 彼を倒せば、この戦いの全てが終わる。 「……のう、ノーカラーよ。お主はこんな世界で生きていて幸せか?」 「当たり前だ。人生とは常に劇的で刺激的だ。 不幸なこともあるだろうが、それだけ幸福もあるだろう。 そんな世界で生きていて、不幸であるはずがない」 「そうか……では、達者での」 「ああ、さらばだ。ヴァルハラ師団師団長、天帝のフロイツェンよ」 フロイツェンが目を閉じるのを確認して剣を振り上げる。 ガラスの剣が、静かに振り下ろされた。
https://w.atwiki.jp/kuroeu/pages/362.html
神聖魔術 解説 神力から生み出される魔術の一種。 神々への信仰無くして行使する事はできず、また信仰する神によって得意とする分野は異なる。 雑感・考察 シリーズ作中に登場する秘印術以外の魔術はほぼ神聖魔術だと思われる。(精霊魔術はエルフ族以外の使い手はあまりいないっぽい) 初期の作品では現神系、古神系、一般系の攻撃魔術と治癒系、再生系、浄化系の回復魔術、防御能力を向上させる補助系に分類されていた。 その後の作品では攻撃系は細かく分類されていない事が多く、回復系も治癒系と浄化系は統合されている事が多い。 しかし天秤では再び現神系や古神系といった分類が復活していたりする。 闇陣営の現神への信仰によって行使する魔術も原理的には全く同じだと思われるが、そちらは暗黒魔術と呼称される模様。 (戦女神Ⅱなどにおいて暗黒魔術の中に闇の現神の力を借りた攻撃魔術が存在する) ただし用語として暗黒魔術が詳しく説明された事は無い為、正式な魔術分類として何か違いがあるのかなど詳細は不明。 神聖魔術と神聖魔法の使い分けがわからない。 - 名無しさん (2024-04-24 09 56 47) エウシュリーは某型月みたいに魔法と魔術を厳密に分けて無いと思う。魔術でも魔法でも間違いじゃないはず。作中でも割と適当な気がする - 名無しさん (2024-04-24 12 27 00) 名前